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治安情勢について その1


 
在留邦人の皆様へ(本情報は在留届等に記載されたメールアドレスにも送信されています)

 ブルキナファソ各地で発生している,軍人による威嚇発砲・破壊行動に関し,28日のファダングルマ市での事件以降の経過につき,お知らせいたします。
邦人の皆様におかれましては,不要不急の外出は避けるとともに,外出時には安全に十分な注意を払ってください。なお,JICA関係者の皆様はJICA事務所からの指示に基づき行動願います。

1.29日,ブルキナファソ南西部のガウア市において,ワガドゥグ市及びファダングルマ市で騒動を起こしている軍関係者への支援を表明するために,午後10時から翌午前5時頃まで軍人が威嚇発砲を行った。

2.29日深夜から30日未明にかけて,首都ワガドゥグ市で軍の暴動があり,大使館事務所,大使公邸が所在するワガ2000地区内に居住するバリ治安担当大臣宅及びジェンデレ陸空軍幕僚長宅が襲撃されただけでなく,旧市街のコンパオレ・ワガドゥグ市長宅も襲撃され,同市長が負傷するなど,治安は悪化の一途を辿っており,軍規及び指揮系統が乱れ,政府がこれを制御することは困難な状況にある。

3.30日午後2時15分より,コンパオレ大統領による国民に向けたメッセージが国営ラジオ・テレビ放送を通じて全国に発信された(資料別添)。内容は,軍規が遵守されず,未来世代の財産でもある公共施設や一般市民,司法当局が危険にさらされている状況を憂慮しつつ,国家の平和と民主主義を守り強化するために“組織化された陰謀(Complots organaise)”には断固たる措置をとる一方で,民主的解決策を見いだすべく,全当事者代表と話し合う用意があると述べた。
 しかし,AU会議の場でインタビューに答えた際の文言とさしたる違いはなく,具体的な解決策は示されなかったため,当事者の不満は解消されなかったと推測され,今回の騒乱が短期間で収束する可能性は低いと思われる。その証左として,本声明が発表された直後,ブルキナファソ第2都市であるボボ・デュラッソ市において,軍人による同様の威嚇発砲事件が発生した。