在留邦人の皆様へ(本情報は在留届等に記載されたメールアドレスにも送信されています)
一連の事件に関する20日夜から21日の動きは以下のとおりです。
●20日夜,国営テレビのインタビューでティアオ新首相のインタビューが放映された。
(1)ブルキナファソに多くの優秀な人材がいる中で,首相に任命されたことを名誉に思うが,大統領はこの重要な職務を自分(新首相)が果たせると思い任命したに違いないので,何のコンプレックスもない。大統領の信任に応えるよう,いつものように忠誠と使命感と無私の心で職務を遂行する。
(2)新政府はオープンで締まった政府にする。国が直ちに再出発できるような人材が必要である。状況は厳しいが希望を持ち続ける。一両日中に発表できると思う。
(3)(様々な問題の火消し役としてどのように対応するのかと質されて)まだ応えるには時期尚早である。自分がわかっているのは,国民の全てが,国が上手く機能していないと感じていることである。分裂したものを元にもどし,社会的平和というブルキナファソの根本的な豊かさを保持するために何が出来るのかを検討する。
●21日午後,週末の復活祭の休日のため,夜間外出禁止の時間帯を24時から翌朝5時までとする旨発表された。25日朝までこの時間帯が適用される。
●新聞論調
(1)ティアオ新首相は有能な人物で,言論・コミュニケーション分野で活躍してきたことに敬意を表する点は共通した意見である。体制よりの意見では,同人が卓越した対話能力で国民の不満を聞き、解決をはかることに期待している。
(2)野党指導者等の反政府勢力は,問題の根本は政府ではなくコンパオレ大統領自身であり,政府を変えても大きな変化はないとする主張が大方である。貧困削減と社会正義の確立が根本問題であり,コンパオレ大統領の体制が存続する限り解決しないとの主張。
●アメリカ国務省は,19日にブルキナファソに関する渡航警告(Travel Warning)を発出した。ブルキナファソへの渡航の危険を警告するとともに,暴力事件と無法状態に係る治安面での懸念を理由に,ブルキナファソへの渡航を控えるよう勧告した。
●フランス外務・欧州問題省の渡航情報は,16日に出された「渡航は全く勧められない」とする警戒レベルから変更はない。
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