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治安情勢について その27


 
 在留邦人の皆様へ(本情報は在留届等に記載されたメールアドレスにも送信されています)  

 当地治安情勢につき,以下のとおりお知らせいたします。

1.国民衛兵隊(Garde National)の威嚇発砲
5月23日(月)20時頃、市内パスパンガ地区に所在する国民衛兵隊(式典等で国歌等の演奏を行う音楽隊)の駐屯地内で威嚇発砲が発生したところ、外電等の報道も含め各種情報のとりまとめ以下のとおり。

(1)国民衛兵隊の兵士の一部が、大統領府治安部隊(RSP)と同期入隊であるにもかかわらず、RSPが獲得したような手当が国民衛兵隊には支給されていないことを不満に思っている。RSPは給与明細には記載されていないが月末に「名誉手当(Prime d'honneur)」といわれている手当を支給されており、国民衛兵隊にも支給するよう要求した模様。

(2)威嚇発砲は数分続き終了したとも(仏国際放送RFI)、断続的に深夜まで続いたとする(ロイター)報道がある。不満兵士は接収したバスを使って隣接する大道路を封鎖し、当該駐屯地周辺は交通に混乱が生じたが、負傷者は発生していない模様。

(3)政府報道官はRFIのインタビューで「個別に対応するのではなく、社会全体の安定のために政府が一丸となって動き対話を進めている。現時点で軍の指揮系統に沿って吸い上げている要求以外は承知していない。」と述べた。

2.中・高等学校等教員のストライキ
(1)23日(月)、中・高校教員は待遇改善を要求して3日間のストライキに入った。労組によると、教員の搾取、学級あたりの過剰な生徒数などの問題を糾弾し、実現されていない昇給の実施、特殊手当、住居手当、バカロレア等の各種試験の実施手当の増額を要求している。

(2)23日(月)、ストライキが続くことによって学年末の各種試験が実施されないと、今学年は白紙とされること(annee blnache)を恐れた中高生が,教員への支持を示すために中高等教育省(省内のいくつかの椅子、机等を道路にもちだし焼き払う象徴的な示威行動あり)、首相府に集まった他,報道によると数千人の生徒がデモ行進した模様。

(3)政府報道官は、中高校生の進路を質にストを打った教員組合の態度は誠に残念であるが、24日に首相、中高等教育相が教員代表と会見し、早期解決に向け対話する旨述べた。

(4)報道によると、24日(火)も同様に、ワガドゥグ市、ボボ・デュラッソ市、ワイグヤ市、カヤ市、クドゥグ市、ガウア市で、教員を支持する生徒達数百人によるデモ行進が行われ、特にガウア市ではCDP事務所が焼き討ちされるなどの示威行動があった模様。