|Français (フランス語)

治安情勢について その32


 
 在留邦人の皆様へ(本情報は在留届等に記載されたメールアドレスにも送信されています)  

 ボボデュラッソ市の軍不満兵士の威嚇発砲・略奪に不満を表明する商人及び市民がデモ行進を行い、軍兵士と市民の対峙が続いたため、政府は2日(木)夜からボボデュラッソ市に限り、夜間外出禁止令を発出したところ、当地報道概要は以下のとおりです。

1.略奪をうけた商人・市民の軍兵士への反発
(1)31日(火)夜から1日(水)の朝にかけて、ボボデュラッソ軍駐屯地の不満兵士が威嚇発砲をした上、スーパーマーケットや携帯電話等小規模商店を略奪したことから、1日(水)、商人や市民は軍兵士の行動を非難するデモを行った。

(2)1日(水)夜,この商人や市民のデモ活動に反発した兵士は再度,威嚇発砲や商店の略奪を行った。

(3)2日(木)朝,これに憤慨した商人は、軍駐屯地前、その後ボボデュラッソ市庁舎の前をデモ行進し、軍兵士の暴挙を阻止しない公権力への不満を表明するため市庁舎を焼き討ちした。その後デモは憲兵隊によって解散させられた。ボボデュラッソ市長は、RFIのインタビューに答え、軍兵士による威嚇発砲・略奪に対する市民の怒りはよく理解できると述べている。

(4)2日(木)朝,この市民によるデモ活動に対して、軍兵士は駐屯地内で威嚇発砲を行った模様。

(5)政府は、ボボデュラッソ市に2日夜からの夜間外出禁令を発出した。

2.ボボデュラッソの不満兵士の要求
(1)新任のトラオレ国軍参謀長が5月26日にボボデュラッソ軍駐屯地を訪問し、駐屯地幹部・兵士と対話を行い、軍の規律をよく言い含めたにもかかわらず、このような事態が発生したことに、市民は驚愕していると述べた(4月中旬に首都及び地方で軍兵士の嚇発砲、略奪が発生したが、ボボデュラッソ市では発生していなかった。)。

(2)不満兵士の要求は、ポー市の軍事アカデミー、訓練所の教官が「訓練手当」を支給されたことから、ボボデュラッソ軍駐屯地でも一部新兵の訓練・教育を行っているため、ポー市と同様の手当の支給を要求した模様。

(3)政府報道官は、要求のエスカレート、他人の財産を略奪することは許されないと表明している。また、市民の中には、「コンパオレ大統領は軍最高司令官であり、厳格な態度を示すべきである」と述べる者もいる。