|Français (フランス語)

治安情勢について その37


 
 在留邦人の皆様へ

 13日、当地ブルキナファソにおける散発的なデモの発生に関する、当地報道振りは以下のとおりです。

1.ブルキナファソ砂糖会社(SN-SOSUCO)の労働者による道路封鎖
(1)9日、SN-SOSUCOの労働者は、政府仲介者による仲介結果に対する不満から、再度、国道7号(ブルキナファソ南西に位置する第2の都市ボボデュラッソとバンフォラ市を結ぶ主要幹線国道)を、タイヤやトラック等で封鎖した。朝から開始された道路封鎖による通行人と労働者との小競り合いにより通行人一人が怪我(後に死亡したとの報道もあり)をしたのを受け、13時に憲兵隊が現場に臨場し、14時に道路封鎖は解除された。

(2)10日、SN-SOSUCOの労働者が工場での座り込みを開始したのを受け、SN-SOSUCO社は2ヶ月間の工場閉鎖(一時帰休)を決定した。また、同日夜、座り込みを続ける労働者を監視するために、政府治安部隊が同工場に派遣された。尚、一時帰休に対する反発から、労働者はSN-SOSUCO社所有の社員宿舎2棟を焼き討ちした。労働者は、SN-SOSUCO社の直接雇用から、派遣社員に切り替えられたことによる賃金カット等に反発している。

2.サンマテンガ県ブスマ市の若者達によるデモ行進
 8日、サンマテンガ県ブスマ市(ワガドゥグ北東約80km)の若者達は「市長辞めろ」と叫びながら、市庁舎に向けてのデモ行進を実施し、市庁舎前での座り込みを行った。若者達は、予定されていた高校のPTA関連施設の改築の約束が守られていないことに対して、不満を表明した。また、市関係者は、今回のデモ行進は、72時間前に届け出がなされていなかったため、不法であり、治安部隊を出動させることが可能であったが、あえて出動させなかったと述べた。

3.ワガドゥグ工芸品村(工芸品直売所)でのデモ隊と治安部隊の衝突
 10日、ワガドゥグ工芸品村にて、500名を越える手工芸者達がデモを行った。デモ参加者達は同工芸品村の代表が、彼らの了解を得ずに交代させられたことに対し不満を表明した。手工芸者達は、ワガドゥグ工芸品村と契約を結び、物品を販売しているが、代表の交代により不当に工芸品村を追い出され、新たな代表と懇意の手工芸者に場所を奪われることを懸念している。新しい代表であるモーリス・サマはワガドゥグ工芸品村顧問であった時より、手工芸者達からの評判が悪い。治安部隊はデモ隊と協議を行ったが、進展がみられなかったため、同日9時より実力を行使し、デモ隊を解散させた。デモ隊による投石により、警察官に怪我人が出ている。