見返り資金による「国内オリンピック委員会及びスポーツ連盟のための事務複合施設及び日本武道館建設計画」起工式

平成28年1月22日

2015年12月22日,ワガドゥグ市内青少年体育教育スポーツ学院(INJEPS)において,見返り資金を使用した「国内オリンピック委員会及びスポーツ連盟のための事務複合施設及び日本武道館建設計画(約2.8億円)」の起工式が行われ,ブルキナファソ政府を代表してジダ首相(当時),カブレ・スポーツ・余暇大臣(当時),ヤメオゴ国内オリンピック委員会委員長及び各スポーツ連盟代表者が,日本政府を代表して二石大使が参加しました。
 
スポーツ・余暇省は,スポーツ政策(2007年)のなかで,深刻なスポーツ施設不足を解決すべき事項として挙げており,国内オリンピック委員会にとって会議,練習,試合を開催する場所の確保は喫緊の課題となっていました。本計画にて国内オリンピック委員会及びスポーツ連盟の本部を建設することで,ブルキナファソにおけるスポーツ振興を活性化し,スポーツ連盟の本部を集結させ連盟同士の連携・協力を強化することが可能となります。
 
また,柔道家約5,000名,空手家約3,000名がいるブルキナファソにおいて,国内初となる武道館を建設することにより,更なる柔道及び空手の普及を行うことが可能になり,ひいては,ブルキナファソにおける日本への関心の増大・促進が期待されます。
 
式典において,二石大使からは,スポーツは,社会を発展させる活力の鍵となり得る青年たちが,チームワーク及び連帯の精神を培うのに役立つことから,日本は当国においてバレーボール,野球,柔道,空手を促進させるため,国内オリンピック委員会及び各スポーツ連盟との協力を強化してきた旨説明があり,本計画よって国内オリンピック委員会及びスポーツ連盟の本部,武道館が建設されることによって,二国間のスポーツ交流が更に強化される旨述べました。さらに,二石大使は,2020年に東京で開催されるオリンピックでは,日本はスポーツの価値を提示する重要な役割を担うとともに,多くのブルキナファソ人選手がこの世界的なスポーツの祭典で活躍することを期待する旨述べ,国内オリンピック委員会,各スポーツ連盟含むスポーツ関係者を激励しました。
 
また,ヤメオゴ国内オリンピック委員会委員長からは,同委員会の活動につき,(1)スポーツの振興(トレーナー研修,スポーツチームの責任者への研修,選手への研修)及び(2)オリンピックの価値の促進(女性の参加促進,健康促進,万人が参加できる環境作り,文化及び教育の促進)の2点であると説明があり,本計画によりオリンピック委員会及びスポーツ連盟の本部が建設されることにより,当国のスポーツの振興が更に活性化される旨述べました。また,ヤメオゴ委員長は,日本が行ってきたブルキナファソのスポーツ分野への幅広い支援に対して,感謝の意を表明するとともに,本計画により建設された建物は,できるだけ長く使えるよう適切に管理していく旨約束しました。

 

伝統的舞踊の披露 楽器隊によるパフォーマンスの披露
ヤメオゴ・オリンピック国内委員会委員長によるスピーチ 二石大使によるスピーチ
本計画を担当した設計事務所から建設予定の建物に関する概要を説明があった 設計事務所の説明を聞く式典参加者(右からヤメオゴ・オリンピック委員会委員長,二石大使,ジダ首相(当時),カブレ・スポーツ・余暇大臣(当時))
式典の最後に,1つ目のブロックを置く二石大使(写真手前)とジダ首相(当時,写真奥) 式典後,柔道連盟及び空手連盟からそれぞれの演武が披露された