平成26年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「北部中央地方バム県コングシ市第5区公立小学校建設計画」引渡式
平成28年2月2日
2016年1月12日,バム県コングシ市にて,平成26年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「北部中央地方バム県コングシ市第5区公立小学校建設計画」にかかる引渡式が行われ, 日本政府を代表して二石大使が,被供与団体からはパトリス・サワドゴ児童支援協会会長が,ブルキナファソ政府を代表してイノソン・サワドゴ国民教育・識字大臣代理及びクローディーン・フロール・ダングリ・バム県知事が,地方自治体からはロック・ナゼール・サワドゴ・コングシ市臨時行政部第一副会長が参加しました。
ブルキナファソでは,「基礎教育開発10か年計画」(PDDEB,2001-2011)の実施により,2009年度までの10年間で教室数が2.2倍に増加しました。しかしながら,ブルキナファソ国民教育識字省が理想とする小学校1教室当たりの平均児童数が50名であるのに対し,地方都市や農村部では1教室当たり60名から90名の児童を受け入れており,依然として教室数の不足が課題となっています。
今回,日本が児童支援協会を支援し,コングシ市第5区小学校の新校舎を2棟建設することにより,1教室当たりの平均児童数が114人から53人まで減少します。これにより,児童が適切な学習環境の下で学習することが出来る様になるだけでなく,教員が児童に対してきめ細かな指導を行うことが可能となり,ひいては,児童の学力向上が期待されます。
式典では,二石大使から,教育は貧困や不平等を削減する強力な手段かつ民主主義の普及に貢献し平和な社会を作るための基礎となり得るものであり,教育なくしては平和・安定・持続的な開発はないとの考えのもと,日本は基礎教育へのアクセス,質の向上を重要視していると述べました。また,二石大使は,本計画の実現がバム県における教育の質の向上に貢献することを祈念するとともに,建物が長期にわたり適切に使用され,可能な限り多くの子供たちが裨益できることを期待する旨述べました。
パトリス・サワドゴ児童支援協会会長は,児童支援協会は2000年5月の設立以来,持続的な人間開発は人的資源への投資によるとの考えのもと教育分野にて活動を行ってきた旨説明がありました。また,サワドゴ会長は,本計画により,コングシ市第5区は英知の館を手に入れ,現在,全ての新しい教室で317名もの生徒が学習している旨報告しました。さらに,サワドゴ会長は,日本政府及び日本国民に対して感謝の意を表すとともに,生徒たちに対して,学校を学びの場とし建物を適切に使用するよう呼びかけました。
イノソン・サワドゴ国民教育・識字大臣代理から,学校は平和な社会を構築するうえでの必要条件であることから,子供や若者に対する政策への多大な投資の必要性を強調しました。また,サワドゴ同大臣代理は,本計画により建設された小学校は,6教室,事務所,台所,倉庫及び図書館からなり,コングシ市の子供たちにとって,学ぶ意欲をかきたてる快適でオープンな場であるとともに,教師にとってもより働きやすい環境となると述べ,ブルキナファソ政府を代表して日本政府及び日本国民に対して感謝の意を表しました。
【案件概要】
・事業名:平成26年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「北部中央地方バム県コングシ市第5区公立小学校建設計画」
・被供与団体:児童支援協会
・プロジェクトサイト:北部中央地方バム県コングシ市
・資金供与額:供与限度額73,115ユーロ(9,358,720円)
ブルキナファソでは,「基礎教育開発10か年計画」(PDDEB,2001-2011)の実施により,2009年度までの10年間で教室数が2.2倍に増加しました。しかしながら,ブルキナファソ国民教育識字省が理想とする小学校1教室当たりの平均児童数が50名であるのに対し,地方都市や農村部では1教室当たり60名から90名の児童を受け入れており,依然として教室数の不足が課題となっています。
今回,日本が児童支援協会を支援し,コングシ市第5区小学校の新校舎を2棟建設することにより,1教室当たりの平均児童数が114人から53人まで減少します。これにより,児童が適切な学習環境の下で学習することが出来る様になるだけでなく,教員が児童に対してきめ細かな指導を行うことが可能となり,ひいては,児童の学力向上が期待されます。
式典では,二石大使から,教育は貧困や不平等を削減する強力な手段かつ民主主義の普及に貢献し平和な社会を作るための基礎となり得るものであり,教育なくしては平和・安定・持続的な開発はないとの考えのもと,日本は基礎教育へのアクセス,質の向上を重要視していると述べました。また,二石大使は,本計画の実現がバム県における教育の質の向上に貢献することを祈念するとともに,建物が長期にわたり適切に使用され,可能な限り多くの子供たちが裨益できることを期待する旨述べました。
パトリス・サワドゴ児童支援協会会長は,児童支援協会は2000年5月の設立以来,持続的な人間開発は人的資源への投資によるとの考えのもと教育分野にて活動を行ってきた旨説明がありました。また,サワドゴ会長は,本計画により,コングシ市第5区は英知の館を手に入れ,現在,全ての新しい教室で317名もの生徒が学習している旨報告しました。さらに,サワドゴ会長は,日本政府及び日本国民に対して感謝の意を表すとともに,生徒たちに対して,学校を学びの場とし建物を適切に使用するよう呼びかけました。
イノソン・サワドゴ国民教育・識字大臣代理から,学校は平和な社会を構築するうえでの必要条件であることから,子供や若者に対する政策への多大な投資の必要性を強調しました。また,サワドゴ同大臣代理は,本計画により建設された小学校は,6教室,事務所,台所,倉庫及び図書館からなり,コングシ市の子供たちにとって,学ぶ意欲をかきたてる快適でオープンな場であるとともに,教師にとってもより働きやすい環境となると述べ,ブルキナファソ政府を代表して日本政府及び日本国民に対して感謝の意を表しました。
【案件概要】
・事業名:平成26年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「北部中央地方バム県コングシ市第5区公立小学校建設計画」
・被供与団体:児童支援協会
・プロジェクトサイト:北部中央地方バム県コングシ市
・資金供与額:供与限度額73,115ユーロ(9,358,720円)
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歓迎の杯を受ける二石大使(写真中央)とダングリ・バム県知事(その手前右) | 式典中スピーチを行う二石大使 |
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記念品の贈呈を受ける二石大使(写真右) |
リボンカットを行う二石大使(写真中央)とダングリ・バム県知事(その右) |