平成27年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「中央北部地方サンマテンガ県ジガ市ワングワンゲ村保健社会向上センター建設計画」署名式
平成28年2月2日
2015年12月4日,在ブルキナファソ日本大使館において,ノングターバ協働グループ会計担当のウエドラオゴ・イノセント氏と二石大使は,平成27年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「中央北部地方サンマテンガ県ジガ市ワングワンゲ村保健社会向上センター建設計画」に関する贈与契約の署名を行いました。本式典には,同グループ代表のウエドラオゴ・ムサ氏,ブルキナファソ政府を代表してサレ・ジャン・ジガ市臨時行政部会長及びパスカル・バチョボ外務・域内協力省二国間関係総局長が参加しました。
ブルキナファソでは,同国の貧困削減戦略を踏まえた保健分野の開発が開始されて以来,地域レベルのプライマリヘルスケアを担う保健社会向上センターの数は835施設(2001年)から1,606施設(2013年)まで増加したものの,農村部における保健社会向上センターの数は依然不足しています。居住地から離れた病院への通院及び入院は,患者にとって大きな負担となっており,必要な保健医療サービスを受けない住民もいるなど課題が残されています。
ワングワンゲ村の保健社会向上センターには建物のみしかなく医療施設としての機能を果たしていないため,同村の住民は病気や怪我,出産の際には同村から3km離れた隣村の保健社会向上センターまで通っており,乳幼児のワクチン接種といった保健区ごとのサービスを受けるために約20km離れた保健施設へ通わなくてはなりませんでした。
今回,日本がノングターバ協働グループを支援し,ワングワンゲ村において,保健社会向上センターの各施設(産院,薬局,産院用トイレ,診療所用トイレ,深井戸)を建設し,医療器材及びソーラー発電システム施設建設することで,妊産婦や子供を始めとするワングワンゲ村の1500人の住民及び周辺村の2500人の住民が裨益し,住居からより近い施設で保健医療サービスを享受できるようになり,医療サービスの向上,医療環境の改善,特に子供や妊産婦の死亡率の低減が期待されます。
式典において,二石大使からは,日本政府は,人間の安全保障の側面に重点を置きながら,開発途上国政府に対してのみでなく,教育,保健,水や衛生といった住民の基本的な需要のために働く地域に根付いた団体等に対しても資金協力を行っている旨述べました。また,二石大使は,ワングワンゲ村の住民が直面しており,人間の安全保障上大きな障害となる保健施設の不在・遠さを解決するために,本計画を承認した旨説明しました。さらに,二石大使は,本計画はブルキナファソ国民の貧困削減,健康改善を願う日本国民の理解と支援により可能となったものであると述べ,本計画で建設される諸設備が適切に使用され,長期に渡り住民たちに利用されることを期待する旨述べました。
ノングターバ協働グループ会計担当であるウエドラオゴ・イノセント氏は,ワングワンゲ村の住民を代表し,日本政府及び日本国民に対して感謝の意を表しました。また,ウエドラオゴ氏は,管理委員会及び村の委員会を組織し,本計画で建設・整備される全ての設備の維持管理を適切に行っていく旨約束しました。
【案件概要】
・事業名:「中央北部地方サンマテンガ県ジガ市ワングワンゲ村保健社会向上センター建設計画」
・被供与団体:ノングターバ協働グループ
・プロジェクトサイト:中央北部地方サンマテンガ県ジガ市ワングワンゲ村
・供与限度額:67,063ユーロ(9,388,820円)
ブルキナファソでは,同国の貧困削減戦略を踏まえた保健分野の開発が開始されて以来,地域レベルのプライマリヘルスケアを担う保健社会向上センターの数は835施設(2001年)から1,606施設(2013年)まで増加したものの,農村部における保健社会向上センターの数は依然不足しています。居住地から離れた病院への通院及び入院は,患者にとって大きな負担となっており,必要な保健医療サービスを受けない住民もいるなど課題が残されています。
ワングワンゲ村の保健社会向上センターには建物のみしかなく医療施設としての機能を果たしていないため,同村の住民は病気や怪我,出産の際には同村から3km離れた隣村の保健社会向上センターまで通っており,乳幼児のワクチン接種といった保健区ごとのサービスを受けるために約20km離れた保健施設へ通わなくてはなりませんでした。
今回,日本がノングターバ協働グループを支援し,ワングワンゲ村において,保健社会向上センターの各施設(産院,薬局,産院用トイレ,診療所用トイレ,深井戸)を建設し,医療器材及びソーラー発電システム施設建設することで,妊産婦や子供を始めとするワングワンゲ村の1500人の住民及び周辺村の2500人の住民が裨益し,住居からより近い施設で保健医療サービスを享受できるようになり,医療サービスの向上,医療環境の改善,特に子供や妊産婦の死亡率の低減が期待されます。
式典において,二石大使からは,日本政府は,人間の安全保障の側面に重点を置きながら,開発途上国政府に対してのみでなく,教育,保健,水や衛生といった住民の基本的な需要のために働く地域に根付いた団体等に対しても資金協力を行っている旨述べました。また,二石大使は,ワングワンゲ村の住民が直面しており,人間の安全保障上大きな障害となる保健施設の不在・遠さを解決するために,本計画を承認した旨説明しました。さらに,二石大使は,本計画はブルキナファソ国民の貧困削減,健康改善を願う日本国民の理解と支援により可能となったものであると述べ,本計画で建設される諸設備が適切に使用され,長期に渡り住民たちに利用されることを期待する旨述べました。
ノングターバ協働グループ会計担当であるウエドラオゴ・イノセント氏は,ワングワンゲ村の住民を代表し,日本政府及び日本国民に対して感謝の意を表しました。また,ウエドラオゴ氏は,管理委員会及び村の委員会を組織し,本計画で建設・整備される全ての設備の維持管理を適切に行っていく旨約束しました。
【案件概要】
・事業名:「中央北部地方サンマテンガ県ジガ市ワングワンゲ村保健社会向上センター建設計画」
・被供与団体:ノングターバ協働グループ
・プロジェクトサイト:中央北部地方サンマテンガ県ジガ市ワングワンゲ村
・供与限度額:67,063ユーロ(9,388,820円)
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贈与契約署名後握手を交わす二石大使(写真右)とウエドラオゴ・ノングターバ協働グループ会計担当 | 集合写真 |