平成27年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「ブルキナファソ赤十字ボボ・デュラッソ市診療所改修計画」署名式
平成28年2月3日
2015年12月14日,在ブルキナファソ日本国大使館にて,バクヨノ・デニス・ブルキナファソ赤十字代表と二石大使の間で,平成27年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「ブルキナファソ赤十字ボボ・デュラッソ市診療所改修計画」にかかる贈与契約の署名式が行われ,バンノ・シアカ保健省技術顧問が参加しました。
ブルキナファソでは,同国の貧困削減戦略を踏まえた保健分野の開発が開始されて以来,地域レベルのプライマリヘルスケアを担う保健社会向上センターの数は835施設(2001年)から1,606施設(2013年)まで増加したものの,農村部における保健社会向上センターの数は依然不足しています。居住地から離れた病院への通院及び入院は,患者にとって大きな負担となっており,必要な保健医療サービスを受けない住民もいるなど課題が残されています。
国内第2の都市であるボボ・デュラッソ市内にあるブルキナファソ赤十字の診療所は, 1992年にフランス赤十字の支援を受け,開設,診療活動を続けてきましたが,施設内部の老朽化に伴って2010年に一時閉鎖を余儀なくされました。また,同施設内で以前使われていた医療器材類はマリ難民対策診療所にて使用されており,かつ質的劣化も激しいため,診療所再開後に使用できる状態ではありませんでした。このような状況の下,同団体には改修・再整備のための資金が不足していました。
今回,日本がブルキナファソ赤十字を支援し,ボボ・デュラッソ市において,赤十字直営の診療所の改修及び増築と医療機器の整備を行うことで,24時間の診療及び夜間の急患への対応が可能となり,周辺地区住民の保健医療サービスへのアクセスが改善され,ひいては,医療サービスの向上,医療環境の改善,特に子供や妊産婦の死亡率の低減が期待されます。
式典で,二石大使は,日本の協力は「人間の安全保障」という側面を重視しており,全ての人に尊厳ある命を保障することを目指しており,この観点から,政府に対してのみならず草の根レベルで国民の基礎的な需要を満たすべく活動するNGO等に対して無償資金協力を行っている旨説明しました。また,二石大使は,健康であることは,国の持続的発展を可能にする強固な人材の育成,人々の生活の開花及びあらゆる国の発展にとって必要不可欠なものであると説明し,上質な保健サービス及び基礎保健サービスへのアクセスを容易にすることで,脆弱な国民の幸福,人間開発,貧困及び脆弱性の削減に貢献すると確信していることから,今回,ブルキナファソ赤十字を支援した旨強調しました。
バクヨノ・デニス・ブルキナファソ赤十字代表からは,ブルキナファソ赤十字は1961年の設立以降,国民の健康のために活動を続け,各国の赤十字の支援を得て本部や診療所等を建設してきたが,ボボ・デュラッソ市の診療所は,財政難等の困難により閉所を余儀なくされ,地域住民が基礎保健サービスを受けられない状態が続いていた旨説明がありました。また,デニス同代表からは,ボボ・デュラッソ市の脆弱な住民の健康のための闘いにおけるブルキナファソ赤十字の要請に応えていただいた日本政府及び日本国民に対して,繰り返し感謝の意が表されました。
【案件概要】
・事業名:平成27年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「ブルキナファソ赤十字ボボ・デュラッソ市診療所改修計画」
・被供与団体:ブルキナファソ赤十字
・プロジェクトサイト:オーバッサン地方ウエ県ボボ・デュラッソ市
・供与限度額:70,871ユーロ (9,921,940円)
ブルキナファソでは,同国の貧困削減戦略を踏まえた保健分野の開発が開始されて以来,地域レベルのプライマリヘルスケアを担う保健社会向上センターの数は835施設(2001年)から1,606施設(2013年)まで増加したものの,農村部における保健社会向上センターの数は依然不足しています。居住地から離れた病院への通院及び入院は,患者にとって大きな負担となっており,必要な保健医療サービスを受けない住民もいるなど課題が残されています。
国内第2の都市であるボボ・デュラッソ市内にあるブルキナファソ赤十字の診療所は, 1992年にフランス赤十字の支援を受け,開設,診療活動を続けてきましたが,施設内部の老朽化に伴って2010年に一時閉鎖を余儀なくされました。また,同施設内で以前使われていた医療器材類はマリ難民対策診療所にて使用されており,かつ質的劣化も激しいため,診療所再開後に使用できる状態ではありませんでした。このような状況の下,同団体には改修・再整備のための資金が不足していました。
今回,日本がブルキナファソ赤十字を支援し,ボボ・デュラッソ市において,赤十字直営の診療所の改修及び増築と医療機器の整備を行うことで,24時間の診療及び夜間の急患への対応が可能となり,周辺地区住民の保健医療サービスへのアクセスが改善され,ひいては,医療サービスの向上,医療環境の改善,特に子供や妊産婦の死亡率の低減が期待されます。
式典で,二石大使は,日本の協力は「人間の安全保障」という側面を重視しており,全ての人に尊厳ある命を保障することを目指しており,この観点から,政府に対してのみならず草の根レベルで国民の基礎的な需要を満たすべく活動するNGO等に対して無償資金協力を行っている旨説明しました。また,二石大使は,健康であることは,国の持続的発展を可能にする強固な人材の育成,人々の生活の開花及びあらゆる国の発展にとって必要不可欠なものであると説明し,上質な保健サービス及び基礎保健サービスへのアクセスを容易にすることで,脆弱な国民の幸福,人間開発,貧困及び脆弱性の削減に貢献すると確信していることから,今回,ブルキナファソ赤十字を支援した旨強調しました。
バクヨノ・デニス・ブルキナファソ赤十字代表からは,ブルキナファソ赤十字は1961年の設立以降,国民の健康のために活動を続け,各国の赤十字の支援を得て本部や診療所等を建設してきたが,ボボ・デュラッソ市の診療所は,財政難等の困難により閉所を余儀なくされ,地域住民が基礎保健サービスを受けられない状態が続いていた旨説明がありました。また,デニス同代表からは,ボボ・デュラッソ市の脆弱な住民の健康のための闘いにおけるブルキナファソ赤十字の要請に応えていただいた日本政府及び日本国民に対して,繰り返し感謝の意が表されました。
【案件概要】
・事業名:平成27年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「ブルキナファソ赤十字ボボ・デュラッソ市診療所改修計画」
・被供与団体:ブルキナファソ赤十字
・プロジェクトサイト:オーバッサン地方ウエ県ボボ・デュラッソ市
・供与限度額:70,871ユーロ (9,921,940円)
![]() |
![]() |
スピーチをする二石大使(写真手前) |
集合写真(写真中央二石大使から左にバンノ保健省技術顧問,バクヨノ・ブルキナファソ赤十字代表) |