平成24年度対ブルキナファソ・コミュニティ開発支援無償資金協力「第五次小学校建設計画」第1バッチ引渡式

平成28年6月17日
2016年6月3日,クリテンガ県クーペラ市内にて,平成24年度対ブルキナファソ・コミュニティ開発支援無償資金協力「第五次小学校建設計画」第2・3バッチにかかる引渡式が行われ,ブルキナファソ政府から,ジャン・マルタン・クリバリ国民教育・識字大臣,ギュスタヴ・カブレ高等教育・科学研究・技術革新大臣代理,イルワヤ・ウエドラオゴ・クリテンガ県知事等が,日本政府を代表して二石昌人特命全権大使等が参加しました。
 
ブルキナファソでは,初等教育純就学率が6割に留まっており基礎教育の普及が不十分な状況にあります。また,同国では,児童数が毎年約1割ずつ増加する傾向が続いており慢性的な教室不足が生じていることから,小学校教室の新設・拡充,仮設教室の建替が求められています。このような理由から,日本は,小学校の校舎建設および付帯施設,机や椅子などの学校用家具の整備を支援し,教育環境の改善を図り,同国における基礎教育の普及に貢献してきました。
 
ブルキナファソにおける日本による小学校建設支援は約20年前に始まり,第五次となる本事業も含めると,これまでに日本の無償資金協力により合計1,040の教室が建設されたことになります。
 
式典において,ジャン・マルタン・クリバリ国民教育・識字大臣は,本事業は,不安定な環境にある学校の改善,そして教育のチャンスをあらゆる子供に与えるための学校の開校は,ブルキナファソ政府にとって大きな課題であり,日本はブルキナファソ政府による様々なイニシアティブに対し多様な方法で効率的な支援を行っているとして感謝の意を述べました。また,今次式典により引き渡されるインフラは日本国民の汗によるものであり,政府として,これらインフラが適切に使用されるよう必要な措置をとることを約束しました。
 
二石大使は,基礎教育を受ける権利はあらゆる人のものであり,基礎教育は平和で安定的な世界の礎となるのみでなく,貧困や不平等の削減に寄与し,持続的な経済成長にも資するものである旨強調し,日本はブルキナファソへの様々な経済協力を通じて,同国の基礎教育分野へのアクセス,同分野の質向上に貢献してきた旨述べました。更に,二石大使は,本事業の持続性が効果的に発揮されるよう,この教育施設の裨益者全員が,責任を持ち,校舎の維持管理に努めるよう呼びかけるとともに,子供たちに対し,彼らはブルキナファソ及びアフリカの未来であるとのメッセージを伝えました。
 
【案件概要】
・事業名:平成24年度対ブルキナファソ・コミュニティ開発支援無償資金協力「第五次小学校建設計画」
・資金供与限度額:11.38億円
 
式典中スピーチする二石大使 校舎の鍵の引渡しを行う二石大使(写真左)とクリバリ国民教育・識字大臣(写真右)
リボンカットを行う二石大使(写真左)とクリバリ国民教育・識字大臣(写真右) 教員たちとの集合写真