平成25年度対ブルキナファソ環境・気候変動対策無償資金協力「第二次中央プラトー及び南部中央地方飲料水供給計画」竣工式

平成28年9月9日
2016年8月2日、バゼガ県トエセ市ビンスブンブゥにて、平成25年度対ブルキナファソ環境・気候変動対策無償資金協力「第二次中央プラトー及び南部中央地方飲料水供給計画」の竣工式が行われ、ブルキナファソ政府からウエドラオゴ水・衛生大臣(M. Niouga Ambroise OUEDRAOGO)が、日本政府を代表して二石昌人特命全権大使等が出席しました。
 
ブルキナファソでは安全な水の供給を重点課題としており、2006年には「飲料水・衛生国家計画(PN-AEPA)(2006-2015)」を策定し、農村部の安全な水へのアクセス率を52%(2005 年)から76%(2015年)へ引き上げることを目標とし、約400 万人に対する給水計画を実施しました。しかしながら、安全な水を利用できる人々の割合は都市圏の80%に対し、村落部では65%と依然低水準にあります(2015年)。
 
かかる中、日本政府は300のポンプ付き深井戸を建設した2009年の第一次計画に続き、2013年に、274のポンプ付き深井戸を建設する本第二次計画の実施を決定し、今般、すべての井戸の建設が終了したことを受け、竣工式が行われました。
 
式典において、ウエドラオゴ大臣は、降雨と不利な地質に直面するブルキナファソでは、水と衛生の持続的な供給は主要な課題であるとし、PN-AEPAの目標に向け、政府と日本を始めとする開発パートナーの努力によって、水のアクセス率が大幅に向上したことに祝意を表しました。そして、同大臣は、さらなる農村部への安全な水の供給の国家計画(PN-AEP)のため、開発パートナーに対し、2020年までに水による苦役をゼロにするための協力を呼びかけました。
 
二石大使は、水は命の源であり、水不足は人間の安全保障の脅威となる旨述べ、本計画の実施により、住民への安全な水の供給を可能にすると同時に、水因性疾病の発生の減少、地域住民の経済活動の活性化、女性や子供たちの水の苦役の軽減などに裨益することが期待されていること、また、第一次計画の結果がさらに強化され、安全な水の供給の国家計画目標が達成されたことは、日本政府及び日本国民にとって喜ばしいことである旨伝えました。
 
【案件概要】
・事業名:平成25年度対ブルキナファソ環境・気候変動対策無償資金協力第二次中央プラトー及び南部中央地方飲料水供給計画
・概算協力額:10.15億円
 
式典中スピーチする二石大使 二石大使のスピーチ終了後、ウエドラオゴ大臣から感謝の言葉が述べられた。
深井戸保守点検のための機材の受渡式 ポンプ式深井戸