ブルキナファソに対する無償資金協力に関する書簡の交換

平成28年10月4日
2016年9月15日,ワガドゥグ市内外務・協力・在外ブルキナファソ人省にて,二石大使及びバリー外務・協力・在外ブルキナファソ人大臣との間で,平成28年度対ブルキナファソ無償資金協力「食糧援助(3.7億円)」に関する書簡の交換が行われました。本式典には,ブルキナファソ政府から,デュードネ・スグリ外務・協力・在外ブルキナファソ人省次官,パスカル・バチョボ同省二国間関係総局長,ポール・サワドゴ農業・水整備省技術顧問,ルファン・シムデ食糧安全保障備蓄管理公社(SONAGESS)在庫管理局長が,日本政府からは大使館職員等が参加しました。
 
ブルキナファソは,サハラ砂漠南端に位置する内陸国で,国土の大部分が乾燥している上,ブルキナファソにおける農業生産は不安定な気候の影響を強く受けており,国内での安定した食料供給が困難となっています。このような状況の中,ブルキナファソ政府から日本政府に対して,米の食糧援助の要請があり,日本政府は,ブルキナファソが食糧不足に直面している状況に鑑み,飢餓の軽減,栄養状態の改善等を目的として,食糧援助を実施するに至りました。
本年8月に開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)においても,アフリカ諸国の栄養状態を向上させるための対策が話し合われ、栄養強化等の様々な措置や二国間開発パートナー,国際機関による栄養不良に立ち向かうための取組の促進の必要性が確認されたところですが、本協力により,ブルキナファソにおける食糧安全が保障され,国民の栄養状況の改善に貢献することが期待されます。
式典において,バリー外務・協力・在外ブルキナファソ人大臣は,本署名は日本とブルキナファソの友好と協力の絆を讃える機会であると述べ,ブルキナファソ政府を代表して,日本の政府及び国民に対し,感謝の意を表しました。また,バリー大臣は,長年定期的に行われている本支援の継続は,両国間の堅実な協力を意味し,それはテロ対策や国連改革などの諸課題における価値観の共有,TICADVIによるパートナーシップの強化にも現れていると評価しました。そして,引き続き,二国間関係及び国際社会において日本と協力していくことを約束しました。
 
二石大使からは,TICADVI開催2週間後に本署名式を行えることは,日・ブルキナファソの友好の証となる行為であると述べるとともに,本支援は米の供給を通じて国民の食糧安全保障の問題の解決に尽力するブルキナファソ政府を支援するものであり,日本は1982年から本支援を行っている旨説明がありました。また,二石大使から,日本政府は農業分野において,種子の改良や市場志向型農産品振興マスタープラン策定プロジェクト,多くのブルキナファソ人研修生の受け入れ等を実施している旨紹介がありました。
 
【案件概要】
・事業名:平成28年度対ブルキナファソ無償資金協力「食糧援助」
・供与額: 3.7億円
 
E/Nに署名する二石大使(写真左)とバリー外務・協力・在外ブルキナファソ人大臣(写真右) E/Nを交換する二石大使(写真左)とバリー外務・協力・在外ブルキナファソ人大臣(写真右)
スピーチを行う二石大使 集合写真