平成28年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「中央プラトー地方クルウェオゴ県ブッセ市4ヶ村井戸建設計画」署名式

2016年11月24日，在ブルキナファソ日本国大使館にて，ディアブレ・グレイン協会代表と二石大使の間で，平成28年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「中央プラトー地方クルウェオゴ県ブッセ市4ヶ村井戸建設計画」にかかる贈与契約の署名式が行われ，同協会のコーディネーター及び職員たちが参加しました。
 
ブルキナファソにおいて安全な水を利用できる人々の割合は，都市圏では80.0％ですが村落部では58.5％と依然低水準にあります（2013年，ブルキナファソ政府）。村落部では，河川や水溜りの水を調理用水や飲料水として利用する住民が多く，水因性疾患を発症する要因となっています。
 
今回，日本がグレイン協会を支援し，中央プラトー地方クルウェオゴ県ブッセ市4ケ村（サンオレ村、ナビティンガ村、ウィティンガ村及びゴルミドゥ村）において深井戸を1基ずつ建設することにより，対象地域の住民約6，100人に安全な水が供給されます。これにより住民の水因性疾患が減少し，対象地域における農業・畜産の生産性が向上するだけでなく，女性の社会活動（教育，農業，商業）が促進されるなど，対象地域の生活の向上が期待されます。
 
式典で，二石大使は，農村部の住民の飲料水へのアクセスの問題は国の持続的な経済社会開発における大きな障壁となっており，人間や動物の命にとって必要不可欠な飲み水の不足は人間の安全保障に対する脅威である旨述べ，日本政府は飲料水の需要を満たすあらゆるイニシアティブは支援されるべきであると考えているため，今回グレイン協会を支援した旨説明しました。また，二石大使は，グレイン協会に対し、村落部の住民の為にイニシアティブを継続し、そのための生活の様々な活動、特に水の管理において日々の改善活動を奨励し、より良く給水施設が整備され、長期間利用されると願う旨述べました。
 
ディアブレ・グレイン協会代表は，今次支援により、村落部の住民が命の水を手に入れることができたことに感謝の意を表し、この給水施設の建設により様々な活動の種（グレインは仏語で「種」の意）が蒔かれ、やがて収穫が得られるであろうと述べました。また、これまでの村落部での脆弱な人々のための活動をさらに強化し、建設される給水施設が適切に利用されることを約束しました。
 
【案件概要】
・事業名：平成28年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「中央プラトー地方クルウェオゴ県ブッセ市ケ村井戸建設計画」
・被供与団体： グレイン協会
・プロジェクトサイト：中央プラトー地方クルウェオゴ県ブッセ市
・供与限度額：45，734ユーロ （6，265，558円）

 

贈与契約署名する二石大使（写真手前）とディアブレ・グレイン協会代表協会代表（写真奥）	集合写真