ご挨拶
令和2年8月11日

在ブルキナファソ日本国大使館のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
この度着任いたしました加藤正明と申します。ブルキナファソは、私にとっていわば心の故郷ともいえる国で、約30年前、社会人になって初めて赴任した隣国コートジボワールから幾度となく訪れた時の思い出は、今でも深く心に刻まれています。ケニアに続き当国が3回目の赴任国ですが、再びブルキナファソの地を踏めることは喜ばしく、光栄に思っています。日本とブルキナファソの親善・友好関係の一層の発展のため,また,在留邦人や渡航者の安全確保のために,全館員が一丸となって尽力してまいりますので,よろしくお願い申し上げます。
ブルキナファソとは、現地語で「高潔な人々の国」という意味で、国民はたとえ貧しくとも誇りと伝統と信義を重んじる、ある意味で日本人とも共通する性格を有しているといわれています。1960年に独立して以来,政治,経済,文化の各分野で良好な二国間関係を築いてきました。最近では、2018年11月、カボレ大統領が日本を公式実務訪問賓客として訪問したことに続き、2019年8月には横浜で開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に出席し、安倍総理との首脳会談が行われました。独立以来,両国の先人達の努力によって築かれた良好な関係を、首脳外交を契機にさらに前進させるべく、大使として全力を尽くしてまいりたいと思います。
ブルキナファソの安定的な成長を支えるためには、(1)GDPの約3割、就労人口の約8割を担う基幹産業である農業の開発、(2)国家の基盤であり経済成長のけん引役ともなる人材の育成、さらには、(3)内陸国のネックとなる物流網やエネルギー供給網を確保するための域内経済統合の促進、が不可欠です。ブルキナファソの戦略文書でも重点を置いているこれらに対する取り組みを後押しするため、日本政府は様々な協力を行ってきました。ブルキナファソの人々と手を携えて協力をする姿勢は各方面から高く評価されています。最近では、協力の一環として来日した留学生が日本企業に就職し、日本とブルキナファソの懸け橋となって活躍しています。欧米とは異なる日本の近代化や開発協力の経験を学ぶことは、必ずやブルキナファソの発展に貢献するものと期待しています。
他方、成長を阻害する懸念点もあります。治安面では、ブルキナファソを含むサヘル地域ではテロの脅威が深刻な問題となっており、多くの国内避難民が発生しています。日本政府は,ブルキナファソの主体的な取り組みを支援するため、国境管理の強化や難民支援などを実施しています。また、邦人の皆様には安全対策に万全を期すべく、日本国大使館として緊急事態への迅速な対応とともに、最新の渡航情報の提供に心がけてまいります。お困りの際はいつでもご相談ください。
ブルキナファソでは、50年以上の歴史を誇るアフリカ最大級の映画祭「ワガドゥグ全アフリカ映画祭」が開催され、アフリカ出身の映画監督がこの映画祭から世界に羽ばたいています。ブルキナファソが、映画というソフトパワーを通して、国境を越え世界の人々に影響を及ぼしている好例といえましょう。資源が決して豊かとは言えない日本、ブルキナファソ両国にとって、人材はソフトパワーを誘起し国を繁栄に導く最大の礎です。国や世界の動向を俯瞰しながらも、一人一人の人を大切にし育成する、重層的な取り組みに微力ながら尽力する所存でおりますので、皆さまにおかれましてもさらなるご支援とご協力のほど、よろしくお願いします。
在ブルキナファソ日本国特命全権大使 加藤 正明
この度着任いたしました加藤正明と申します。ブルキナファソは、私にとっていわば心の故郷ともいえる国で、約30年前、社会人になって初めて赴任した隣国コートジボワールから幾度となく訪れた時の思い出は、今でも深く心に刻まれています。ケニアに続き当国が3回目の赴任国ですが、再びブルキナファソの地を踏めることは喜ばしく、光栄に思っています。日本とブルキナファソの親善・友好関係の一層の発展のため,また,在留邦人や渡航者の安全確保のために,全館員が一丸となって尽力してまいりますので,よろしくお願い申し上げます。
ブルキナファソとは、現地語で「高潔な人々の国」という意味で、国民はたとえ貧しくとも誇りと伝統と信義を重んじる、ある意味で日本人とも共通する性格を有しているといわれています。1960年に独立して以来,政治,経済,文化の各分野で良好な二国間関係を築いてきました。最近では、2018年11月、カボレ大統領が日本を公式実務訪問賓客として訪問したことに続き、2019年8月には横浜で開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に出席し、安倍総理との首脳会談が行われました。独立以来,両国の先人達の努力によって築かれた良好な関係を、首脳外交を契機にさらに前進させるべく、大使として全力を尽くしてまいりたいと思います。
ブルキナファソの安定的な成長を支えるためには、(1)GDPの約3割、就労人口の約8割を担う基幹産業である農業の開発、(2)国家の基盤であり経済成長のけん引役ともなる人材の育成、さらには、(3)内陸国のネックとなる物流網やエネルギー供給網を確保するための域内経済統合の促進、が不可欠です。ブルキナファソの戦略文書でも重点を置いているこれらに対する取り組みを後押しするため、日本政府は様々な協力を行ってきました。ブルキナファソの人々と手を携えて協力をする姿勢は各方面から高く評価されています。最近では、協力の一環として来日した留学生が日本企業に就職し、日本とブルキナファソの懸け橋となって活躍しています。欧米とは異なる日本の近代化や開発協力の経験を学ぶことは、必ずやブルキナファソの発展に貢献するものと期待しています。
他方、成長を阻害する懸念点もあります。治安面では、ブルキナファソを含むサヘル地域ではテロの脅威が深刻な問題となっており、多くの国内避難民が発生しています。日本政府は,ブルキナファソの主体的な取り組みを支援するため、国境管理の強化や難民支援などを実施しています。また、邦人の皆様には安全対策に万全を期すべく、日本国大使館として緊急事態への迅速な対応とともに、最新の渡航情報の提供に心がけてまいります。お困りの際はいつでもご相談ください。
ブルキナファソでは、50年以上の歴史を誇るアフリカ最大級の映画祭「ワガドゥグ全アフリカ映画祭」が開催され、アフリカ出身の映画監督がこの映画祭から世界に羽ばたいています。ブルキナファソが、映画というソフトパワーを通して、国境を越え世界の人々に影響を及ぼしている好例といえましょう。資源が決して豊かとは言えない日本、ブルキナファソ両国にとって、人材はソフトパワーを誘起し国を繁栄に導く最大の礎です。国や世界の動向を俯瞰しながらも、一人一人の人を大切にし育成する、重層的な取り組みに微力ながら尽力する所存でおりますので、皆さまにおかれましてもさらなるご支援とご協力のほど、よろしくお願いします。
在ブルキナファソ日本国特命全権大使 加藤 正明