令和4年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「オーバッサン地方ウエ県ボボデュラッソ市第6区中学校建設計画」「中央プラトー地方ガンズルグ県ザム市ラパダマ中等学校校舎拡張計画」署名式
令和4年10月19日
案件名 | 令和4年度草の根・人間の安全保障無償資金協力 「オーバッサン地方ウエ県ボボデュラッソ市第6区中学校建設計画」 |
供与限度額 | 85,336ユーロ |
案件概要 | ウエ県ボボデュラッソ市第6区サマガン村において、中学校校舎1棟(4教室)、トイレ2棟(各3個室)、井戸1基を建設し、備品(机、椅子、棚)を整備することにより、同村生徒の遠距離通学の問題を解消し、同地域における中等教育へのアクセスを改善し、ひいては中等教育の修了率向上を目的とする。 |
案件名 | 令和4年度草の根・人間の安全保障無償資金協力 「中央プラトー地方ガンズルグ県ザム市ラパダマ中等学校校舎拡張計画」 |
供与限度額 | 78,124ユーロ |
案件概要 | ガンズルグ県ザム市ラパダマ村中等学校において、平屋建て校舎1棟(4教室、事務室)、トイレ1棟(4個室)、井戸1基を建設し、備品(生徒用机椅子140脚、教員用机椅子5脚、棚5個)を整備し、同校における教室の過密状態を緩和し、最終学年の受入れを可能とし、また、衛生環境を改善することで、同地域における中等教育環境と中等教育の質の向上に寄与する。 |
【署名式】
2022年10月15日、大使公邸において、標記2案件の贈与契約(G/C)合同署名式が行われました。
ブルキナファソでは中等教育(7年制、日本の中学及び高校に相当)に通う生徒は依然として少なく、修了率も2020年時点で17.5%にとどまっています。就学・修了率の低さの大きな原因は、教育施設の不足と長距離通学による退学者の多さです。
標記のサマガン村には中学校がなく、同村の中学生たちは片道約5km以上離れた他校に徒歩で通っています。対してラパダマ中等学校(日本でいう中高一貫校)では最終学年生のための教室が不足しており、生徒たちは片道約10kmの別の高校までの徒歩での通学を余儀なくされています。標記2案件の地域では、こういった長距離通学だけでなく、受け入れ先学校での生徒数過多の問題もあります。実際にサマガン村隣接の中学校では、1教室当たりの生徒数が同国基準(45-50人)の1.5-2倍に上り、学習環境の改善が喫緊の課題になっています。両案件を通じて、中等教育環境を改善し就学率の上昇に寄与するとともに、ブルキナファソ政府が推進している中等教育の修了率の上昇が期待されます。
加藤大使は、現在の不安定な情勢下における教育の継続の重要性を強調するとともに、8月末に開催されたTICAD8での宣言内容に触れ、日本が教育分野での取り組みを今後更に強化していく旨を述べました。
署名式の様子 | 両団体と贈与契約(G/C)署名の交換 |
加藤大使スピーチ | 集合写真 |