ブルキナファソ月報(2023年4月)

令和5年6月10日
主な出来事                                                                                                                            PDF版はこちら
【内政】
・13日、閣議において「国家総動員令」に関するデクレを採択した。
 
【外政・協力】
・6日、報道によれば、3月末の閣議にてマクロン大統領はブルキナファソを含む一連のアフリカ大使の指名を承認した旨報じており、ブルキナファソについては、モアメッド・ブアブダラ(Mohamed BOUABDALLAH) 外務省政務局次長を次期大使として決定した。
 
【治安】
・6日から7日にかけての夜間、サヘル(Sahel)地方セイテンガ(Seytenga)近くのクラク(Kourakou)及びトンドビ(Tondobi)にてテロリストによる襲撃事案発生、40人の兵士及びVDPの被害者が発生した。
・15日、ワイグヤ近郊において、VDPの拠点がテロリストの襲撃を受け、少なくとも40人の犠牲者が発生した。
・23日、北部地方(Nord)のカルマ(Karma)村において、「軍服を着た」者が約150人の市民を殺害したというニュースがSNSに掲載された。
 
【内政】
・18日、コンボイゴCDP党首等、野党主要政党の代表らはトラオレ暫定大統領を表敬し、目下最優先課題であるテロとの戦いに際し、政界を代表して暫定大統領に対する支持を表明した。
 
【外政・協力】
・3日、ジュネーブでUNOCHAはブルキナファソ人道状況のブリーフとアピール会合を実施。
・4日、ブグマ(Ousmane BOUGOUMA)暫定立法議会(ALT)議長は、ビクトゴ(Adama BICTOGO)コートジボワール国会議長の訪問を受け、両国議会の協力等、共通の関心事項について意見交換を行った。
・6日、駐ブルキナファソ・サウジアラビア大使はブグマALT議長を表敬訪問し、国内避難民(IDP)に対して100トンのデーツを供与することを発表した。また、同大使は14日、ソメ(Nandy SOME)人道活動大臣を表敬し、脆弱な立場にある人々の支援のため5トンのデーツを供与した。
・6日、ウエドラオゴ(Jean Emmanuel OUEDRAOGO)文化大臣はマリのマイガ(Choguel Kokalla MAIGA)首相を表敬し、第28回ワガドゥグ全アフリカ映画祭(FESPACO)におけるマリの協力に対し謝意を伝えた。
・6日、Wenzhang WANG当地中国大臨代はルアンバ外務大臣を表敬した。同臨代は、中国の軍事支援を示唆した他、インフラ支援やVISA発給の簡易化等についても言及し、二国間友好関係の強化を再確認した。
・7日、世銀の農業開発プログラムとして、食料システムのレジリアンス・プログラム=ブルキナ枠(PRSA-BR)の開始式がボボ・デュラッソにおいて実施された。65万人の農家、2万6千ヘクタールを対象。
・10日、サルティコフ(Alexey SALTYKOV)ロシア大使はルアンバ外務大臣を表敬し、二国間関係を強化した。同大使は、安全保障、農業、文化、商業、研究、研修等の分野における支援について言及し、ブルキナファソとの協力を強化したいというロシアの意向を表明した。また同大使は12日、ブグマALT議長を表敬し、両国の議会外交の重要性について述べた。
・20日、アフリカにおいて農業・開発支援を展開する中国のYunhongグループが当地を訪問し、ウエドラオゴ(Dénis OUEDRAOGO)農業大臣と農業や食料安全保障について意見交換を行った。
・25日、新任の6人の大使(英国(駐マリ)、オーストリア(駐セネガル)、オーストラリア(駐ガーナ)、ハンガリー(駐ガーナ)、イラン、アルジェリア)トラオレ暫定大統領に対し信任状を奉呈した。
・25日、ブルキナファソを兼轄するランソム(Katharine RANSOME)駐マリ新英国大使はキエレム首相を表敬し、二国間協力関係の強化について協議した。
・27日、ECOWAS議長を務めるエンバロ・ギニアビサウ大統領は、20日に発生したカルマ村における殺りく事案をジェノサイドであると非難し、犯人を特定し国際刑事裁判所(ICC)で訴追するようコミュニケを発出した。
・28日、ルアンバ外務大臣はギニアを訪問し、コヤテ(Morissanda KOUYATE)ギニア外務大臣とともに第3回共同協力委員会に出席した。


【経済・社会・文化】
・16日、ガーナで開催の若手アスリート5か国陸上大会でブルキナが金メダル最多の成績を収めた。
・18日、モーゴ・ナーバ(モシ族の伝統的首長)は、テロとの戦いに貢献するため、700万FCFAと食料をズングラナ治安大臣(le Colonel Boukaré ZOUNGRANA)宛に寄贈した。
・20日、ソムダ(Roland SOMDA)交通大臣は、ボボ・デュラッソ国際空港が24時間稼働となることを発表した。
・25日、ブーシム(Simon Pierre BOUSSIM)エネルギー大臣はとトルコのAfro Turk社とともに、タンバオ(Tambao)のマンガン鉱山とイナタ(Inata)の金鉱山の採掘に向けた鉱山資源の譲渡契約に調印した。なお、暫定政府は、3月1日の閣議において、直接契約の手続きによってトルコのAfro Turk社に譲渡することを許可した。
・28日、閣議において、文化的アイデンティティを発展させ、国家経済を活性化させるために、伝統的な衣装(ファソ・ダンファニやココ・ドゥンダ)の着用を推進するデクレが採択された。
・29日、第20回国家文化週間の始まりを告げる式典がボボ・デュラッソにて開催され、トラオレ暫定大統領が出席した。同文化週間は5月6日までボボ・デュラッソで開催される。
 
【治安】
・3日、ブークル・デュ・ムフン地方において、マリ国軍とも連携し、軍、ボランティア兵等800人規模のテロ掃討作戦「カピドゥグ作戦」を展開。
・5日、マンゴダラ(Mangodara(コモエ県:Comoe))では、FDSとVDPが、18人のテロリストを無力化、装備を破壊、兵站を回収した。
・7日、5月4日までの予定でサンマテンガ(Sanmatenga)県に夜間外出禁止令が発出。
・12日、コートジボワールのウワタラ(Alassane OUATTARA)大統領は、国家安全保障会議(CNS)において、イスラム過激派の攻撃から逃れてきたブルキナファソの避難民約18,000人を受け入れるため、2つの収容地を設置すると発表した。
・16日、テロリストが、コングシ(Kongoussi(バム県:Bam))の軍事分遣隊と前哨基地を襲撃した。FDSの反撃により、少なくとも23人のテロリストが殺害され、数台のバイクや通信機器、戦闘機器が破壊された。
・17日、ナメンテンガ県(Namentenga)、サンマテンガ県、バム県(Bam)において発出されていた夜間外出禁止令が解除された。
・19日、トーゴ/ガーナ国境に近いビトゥ(Bitou)において、テロリストの襲撃があり、少なくとも24人のVDP・民間人の被害者が発生。
・20日、北部地方ワイグヤに近いカルマ村において村民に対する銃撃事案が発生。多数が殺害され、死者150人とも報道。
・23日、ワイグヤの検事はカルマでの死者を60人前後と発表。
・25日、当地国連人権高等弁務官事務所は、カルマ村において150人が殺害されたとされる事案(上述)につき、調査を開始したことを発表した。
・27日、東部(Est)地方ニャニャ(Ghana)県ウガルー(Ougarou)において軍の分遣隊が襲撃を受け、33人の兵士が死亡、12人の兵士が負傷し、少なくとも40人のテロリストを掃討した。
 
【日本との関係】
・5日、八田臨代がKR見返り資金によるPAUL5病院の小児・産科病棟改修・建設計画定礎式に参加。