ブルキナファソ月報(2023年11月)
令和5年12月8日
主な出来事 PDF版はこちら
【経済・社会・文化】
・17日、ワガドゥグ=アビジャン間の旅客鉄道サービスのうち、ワガドゥグ=ボボデュラッソ間につき運行が再開された。
【治安】
・5日、北部地方ザオンゴ(Zaongo)にて、虐殺事件が発生した。暫定政府発表によれば、死者数は70人程度。
・27日、スム(Soum)県ジボ(Djibo)をテロリストが襲撃し、400人のテロリストが死亡した。
【日本との関係】
・18日、長島大使はルアンバ外務大臣に信任状の写しを提出した。
【内政】
・5日、労働組合(CGT-B)の集会(10月31日予定し、中止)の余波で、関係者が当局に拘束される。
・7日、暫定政府は、7日から10日にかけて予定されていた暫定政府・労働組合間の年次会議の無期限延期を発表。
・8日、閣議にて、エネルギー・鉱山及び採掘場省が、4つの採掘サイトにおける採掘権の剥奪につき報告書を提出したところ、採択された。今回剥奪対象となるのは、ナントゥー鉱山会社(Nantou Mining Burkina Faso SA)が保有する、中央西部地方サンギエ(Sanguie)県にある大規模なペルコア(Perkoa)・亜鉛鉱山の採掘権、ノルドゴールド社(Nordgold Yeou SA)が保有する、中央北部地方ナメンテンガ(Namentenga)県ブルム(Bouroum)にある大規模なイェオ(Yeou)・金鉱の採掘権、コメット・リソース・アフリック社(Komet Ressorces Afrique SA)が保有する、中央北部地方ナメンテンガ県ギロ(Guiro)とサヘル地方セノ(Seno)県ディウガ(Diouga)の小規模金鉱の採掘権及びバラジ・グループ・マイニング・カルサカ社(Baladji Group Mining Kalsaka (BGMK) SA)が保有する、北部地方ヤテンガ(Yatenga)県カルサカの大規模な金鉱の採掘権。
・11日、ワガドゥグ市内で開催された会合にて、ブルキナファソ生徒・学生連合(Coalition des élèves et étudiants du Burkina Faso) が、暫定政権の全面支持及び「永続化」を希望。
・13日、トラオレ暫定大統領は、インフォーマル・セクター全国協議会のニキエマ(Salifou NIKIEMA)代表の表敬を受け、就職難に苦しむ若者に対し、インフォーマル・セクターでの就職という可能性があることを伝えたい旨、また、多くの若者を雇用する同セクターに対する支援を要請された。
・15日、閣議にて、ブルキナファソ人及び外国人の入出国に関わる条例を改正する法律を暫定立法議会(ALT)に提出することが決定された。
・17日、外務省にて、ルアンバ外務大臣らとブルキナファソが所属する地域及びサブリージョンの代表らによる意見交換会が行われ、当地ECOWAS臨時代理代表も参加。
・17日、道路管理局(ONASER)が記者会見にて、2022年の国内交通事故総数が24,686件に上り、15,384人が怪我、1,150人が死亡した旨発表。
・18日、政府広報は、国民愛国基金の10月分の寄付総額が、約1億CFAフランに上ると発表。
・20日、ナカナボ(Aboubacar NAKANABO)経済・財務・計画大臣は記者会見にて、切手や納税印紙などを電子化する旨発表。
・20日、「世界子どもの日」を祝し、トラオレ暫定大統領は、大統領府に子ども230人を招待し、1時間にわたり子どもらと対話を行った。
・21日、暫定立法議会(ALT)にて、理事会の任期が終了したところ、委員選挙が行われた結果、理事会の全てのポストに於いて再選され、続投が決定。
・21日、報道高等評議会議長(CSC)の任命権を暫定大統領に付与する法がALTにて採択された。
・22日、閣議にて、通信会社が利用者の位置情報等のデータを保持することを義務づけるデクレが決定。
・24日、トラオレ暫定大統領はブル(Jean-Claude Kassi BROU)西アフリカ諸国中央銀行(BCEAO)総裁からUEMOAの経済状況につき説明を受けた。
・28日、ワガドゥグにて2023年汚職防止啓発月間の開始式典が開催され、ナカナボ経済・財務・計画大臣が議長を務めた。同啓発月間は、汚職防止委員会を通じて、国内7つの地域で実施予定。
・29日、トラオレ暫定大統領は南西地方ガワ(Gaoua)を訪問し、地方知事やFDSの表敬を受けた。
・30日、南西地方ガワ(Gaoua)を訪問中のトラオレ暫定大統領は、近辺のブグリバ(Bougouriba)県ディエブグ(Diébougou)を訪れ、地元住民と交流した。
【外政・協力】
・3-10日、ワガドゥグ、ボボデュラッソ及びジニアレ(Ziniaré)にて第1回中国映画週間が開催。
・4日、当地中国大使がルアンバ外務大臣を表敬した折に、17億CFAフラン規模の食糧援助を行う実施予定と発表した。
・7日、クリバリ(Kassoum COULIBALY)国防大臣がロシアを訪問し、ショイグ(Sergei SHOIGU)ロシア国防大臣と会談を行った。
・7日、フランスとの租税条約の「破棄」の効力が開始される旨、通知された。
・10日、サンポレ(Célestin SIMPORÉ)軍参謀総長がルワンダのキガリを訪問し、両国の国防力強化につきルワンダ軍責任者らと会談。
・10日、暫定政府情報局(AIB)は、トラオレ暫定大統領が、サウジアラビア=アフリカサミットの代表として、暫定大統領の名代にブグマ(Ousmane BOUGOUMA)暫定立法議会(ALT)議長を任命。
・12日、ザオンゴの虐殺に関しEUは公式HP上に報道発表を掲載し、事実解明を求めた。
・13日、ロシアからアザロフ(AZAROV)将軍率いる医療チームがブルキナファソを訪問し、カルググ(Robert KARGOUGOU)保健大臣らと共に国立ウイルス性出血熱研究所(LNR-FHV)やボボデュラッソのデング熱移動実験室を見学し、ワガドゥグにて殺虫剤散布作業を視察した。同視察にて、カルググ保健大臣は、数日以内に空中散布用のドローンを導入する旨発表した。
・14日、マリ国軍によるキダル(Kidal)奪還の報に際し、暫定政府はコミュニケにてマリ暫定政府に対する祝意を表明し、サヘル諸国同盟(AES)を強化する意思を併せて表明。
・15日、フランスのル・モンド(Le Monde)紙が、ブルキナファソとロシアとの間の同盟強化につき報道記事を掲載した。
・16日、ザオンゴの虐殺に関し当地米国大使館は公式フェイスブック上に、暫定政府による調査の結果を待つという、クラーク(Sandra CLARK)当地米国大使のコメントを載せた。
・16日、ザオンゴの虐殺に関し国連人権高等弁務官事務所は報道発表を発出し、「徹底的で独立した、透明性のある」調査を行うよう求めた。
・16日、ファギヒ(Mojtaba FAGIHI)当地イラン大使はルアンバ外務大臣を表敬し、軍事や教育面での協力強化につき会談した。
・16日、中国運鴻(ユンホン)社の李社長が、愛国支援基金に4億CFAフランの寄付を実施し、ルアンバ外務大臣から謝意が表明された。
・21日、トラオレ暫定大統領は、ブルキナファソ訪問中のソロ(Guillaume Kigbafori SORO)元コートジボワール首相と会談。
・22日、中国大使館は、ワガドゥグのテンガンドゴ(Tengandogo)大学病院に対し、1億CFAフラン相当の心臓手術用消耗品及び医療機器の引き渡し式を行った。
・22日、ルアンバ外務大臣は、デュポルジュ(Philippe DUPORGE)当地フランス臨時代理大使の表敬を受けた。
・23日、チアニ・ニジェール祖国救済国家評議会(CNSP)議長はブルキナファソを訪問し、トラオレ暫定大統領と会談。
・24日、マリ訪問中のキエレム首相はゴイタ・マリ暫定大統領を表敬。
・28日、国連人権高等弁務官(OHCHR)報道官は、ジボにて26日に発生した攻撃につき、暫定政府による徹底的かつ公平で独立した調査の後、加害者は責任を負わねばならないとする声明を発表した。
・30日、ルアンバ外務大臣は、バマコ(マリ)にて、ジョップ(Abdoulaye DIOP)マリ外務大臣及びサンガレ(Bakary Yaou SANGARE)ニジェール「外務大臣」と共に、第1回AES外相会談に出席。
・30日、暫定政府は、28日にOHCHR報道官が発出した声明に遺憾の意を表明。
・30日、赤十字国際委員会(ICRC)は、ジボに於ける活動につき、前29日からワッツアップ上で、赤十字がジボの攻撃前の数日前から同攻撃の存在を知り、予めスタッフを避難させていた等の偽情報が流れているとして、同情報を否定する声明を発出した。
【経済・社会・文化】
・7日、徴用命令を受けた者の一部は、同命令を違法として行政裁判所に提訴する旨発表。
・7日、第1回「より安全なインターネットへ」の日(Safer Internet Day)が開催された。ウエドラオゴ(Joseph André OUÉDRAOGO)国民教育・識字及び国語促進大臣や、ゼルボ/サバネ(Aminata ZERBO/SABANÉ)デジタル移行・郵便・電子的通信大臣が、インターネットを正しく利用するよう、会場の若者に呼びかけた。
・10日、米国ネブラスカ州在住のブルキナファソ人コミュニティ(ABN-USA)がワガドゥグにて、国内避難民(IDP)のための装備品を国家緊急援助復興評議会(CONASUR)に引き渡した。
・13日、世界ログ・リフト大会にて優勝したブルキナファソ人のアイアン・ビビ(Iron Biby)氏がトラオレ暫定大統領によりエタロン勲章(Ordre de l’Étalon)オフィシエ(Officier)に叙された。
・15日、市民団体(OSC)は、ザオンゴの虐殺に関する12日のEUの事実解明要請を「干渉」と呼び批判。
・17日、ワガドゥグ=アビジャン間の旅客鉄道サービスのうち、ワガドゥグ=ボボデュラッソ間につき運行が再開された。
・18日、ブルキナ・ロシア友好団体アフリカン・イニシアチブ(African Initiative)が始動し、同日にはワガドゥグ市内でロシア映画上映会が開催された。
・18日、ワガドゥグ市内にてブルキナファソ出身の著名ラップ・アーティストであるスマーティ(Smarty)が、平和と団結をテーマにしたコンサートを開催。
・19日、ボボデュラッソにて、第2回ラズボール(Razball)大会が行われた。ラズボールとは、ボールとネットを用いたブルキナファソ発祥のニュー・スポーツ。
・20日、徴用命令を受けた者の一部が同命令を違法として行政裁判所に訴え、更に判決が出るまで徴用の執行停止を求めていたところ、同請求が裁判所により棄却された。
・22日、ワガドゥグ=ボボデュラッソ間で運行再開した鉄道につき、従来どおりアビジャンまでの運行を求める商人らが路線を障害物で封鎖し、運行を中断させる抗議活動を実施。
・22日、新航空会社カンガラ(Kangala Air Express)航空がブルキナファソに参入した。同社は、ドバイの同名の航空会社の子会社。
・22日、ブークルドゥムフン地方の知事のバッシンガ(Babo Pierre BASSINGA)警視正が、コシ(Kossi)県ヌナ(Nouna)を訪問し、新たに県知事として着任したデンベレ(Noufo DEMBÉLÉ)氏の着任式に参加し、現地のFDSを激励。
・23日、ワガドゥグ市内ワガ2000地区に国立金精製所を建設するにあたり、トラオレ暫定大統領が定礎式に出席。
・25日、キエレム首相はバッセム=ポッセ(Bassem-Possé)に位置するブルキナファソ・リン加工公社(SEPB)の肥料混合工場を訪問。
・27日、経済・財務・計画省にて、職員を対象とした献血活動を実施。
・28日、ワガドゥグ=ボボデュラッソ間の路線封鎖運動が継続していることに対し、鉄道運行会社SITARAIL社の職員らが記者会見を開き、早急の妥結を求めた。
・28日、キエレム首相はジョゼフ・キ・ゼルボ大学の高等教育・研究機関(IESR)を訪問し、ファソ・ダンファニ生地で作られたガウンの着用式典を執り行った。研究者や教員含む卒業生576人が、同ガウンを着用。
・28日、ワガドゥグにて不動産登記に関する国際フォーラムが開幕した。「不動産登記:ブルキナファソに於ける社会平和のための土地ガバナンスの改善への貢献とは。」を主題とする同フォーラムの開会式に、ナカナボ経済・財務・計画大臣が出席した。
・30日、南西地方ポニ(Poni)県ガワ(Gaoua)を訪問中のトラオレ暫定大統領は、ガワ地方大学病院の定礎式に参加した。
【治安】
・2日、ワガドゥグの大統領府近辺にてナオン(Zamdone NAON)軍曹が何者かによって射殺される事件が発生。
・2日、国防・治安部隊(FDS)とボランティア兵(VDP)は、グルマ(Gourma)県ヤンバ(Yamba)の基地を攻撃し、数十人のテロリストを無力化、複数の装備品が回収された。また、国道3号線上を走行するテロリストを空爆し、無力化。
・3日、テロリストは、中央北部に所在する地域を攻撃しようとしたが、失敗し北方へ逃走した。その後、FDSは、スム(Soum)県イナタ(Inata)近郊においてテロリスト集団を空爆し、同人らを無力化。
・4日、ナヤラ(Nayala)県ビバ(Biba)へ、村を襲撃するためバイク等に乗車する何百人ものテロリストが到着したところ、FDSとVDPが同テロリストを攻撃。
・4日午後、ニャニャ(Gnagna)県ボガンデ(Bogandé)にある福音派の私立高校の近くに居住する避難民の家が全焼した。死傷者はなかったが、物的被害(バイク2台、食料品、衣類等)が発生した。現在のところ、出火原因は不明。
・5日、北部地方ザオンゴ(Zaongo)にて、虐殺事件が発生した。暫定政府発表によれば、死者数は70人程度。
・7日、サヘル地方、中北部地方及びブークルドゥムフン(Boucle de Mouhoun)地方スル(Sourou)県ランフィエラ(Lanfiera)の森における作戦で複数のテロリストを殺害し、装備品を回収。
・9日早朝、バイクや車両に乗車した多数のテロリストがセノ(Seno)県アルコマ(Alkoma)に所在する基地を襲撃したものの国防・治安部隊(FDS)の反撃に遭い、仲間の遺体、バイク、武器、その他装備を残して逃走。
・11日夜、FDSは、ゴンボロ(Gomboro)から東へ8kmの場所に位置するタンガリ(Tangari)周辺にテロリストを発見し、空爆。
・12日夜から13日午前2時頃、FDSは、スル(Sourou)県トエニ(Toeni)から10キロの地点にテロリストの拠点を発見した。FDSは、同拠点を攻撃し、全てのテロリストを無力化し、盗まれた家畜のみ残った。
・13日朝、バム(Bam)県のブルザンガ(Bourzanga)とコングシ(Kongoussi)の間において、FDSがテロリストの拠点を発見し、無力化。
・15日、暫定政府は、国家警察介入部隊(UIP-PN:L’Unité d’intervention polyvalente de la police nationale)をテロとの闘いを任務とする国家警察特殊介入グループ(GSIPN:Groupe spéciale d’intervention de la police nationale)に再編することを決定。
・17日、テロリストがサヘル地方に対する攻撃を計画しているとの情報を受け、国防・治安部隊(FDS)がテロリストの捜索を開始した。18日朝、マリ国境に近いクトゥク(Koutoukou)北部で補給に向かっていたテロリストを空爆し無力化。
・18日、タポア県(Tapoa)で発生したテロ攻撃で15人(うちVDP3人、市民12人)が死亡した。
・19日、クルペロゴ(Koulpélogo)コングロレ(Kongloré)に所在するVDPの基地が襲撃されたため報復攻撃を行い10人ほどのテロリストを無力化。その後、空軍は、数百人のテロリストが存在する大規模な基地を発見した。FDSは、同基地に対し集中的な攻撃を行いテロリストを殲滅。
・21~22日の夜、バイク乗車のテロリストがスム(Soum)県ジボ(Djibo)の北部からポベ・メンガオ(Pobe Mengao)方面へ向かった。同テロリストは地元の市場で一夜を明かし、ジボへ向かう車列の襲撃を計画していた。翌日の早朝、空軍が同テロリストを攻撃し、同所から逃走した者は、ジボ北部に位置するコンバタタ(Koumbatata)とメヘナ(Mehena)付近で第14連隊に無力化され、装備品が回収された。
・27日、スム(Soum)県ジボ(Djibo)をテロリストが襲撃し、400人のテロリストが死亡。
・27日、クドゥグにて、ブークルドゥムフン地方のVDPトレーナーに対する人権教育研修会が開催された。
・29日、南西地方ポニ(Poni)県ガワ(Gaoua)を訪問中のトラオレ暫定大統領は、ガワに休息介入部隊(BIR)を創設する旨示唆。
【日本との関係】
・8日、長島大使が着任。
・18日、長島大使がルアンバ外務大臣に信任状の写しを提出。
・29日、食糧援助(KR)2021年コミッティを開催。
【経済・社会・文化】
・17日、ワガドゥグ=アビジャン間の旅客鉄道サービスのうち、ワガドゥグ=ボボデュラッソ間につき運行が再開された。
【治安】
・5日、北部地方ザオンゴ(Zaongo)にて、虐殺事件が発生した。暫定政府発表によれば、死者数は70人程度。
・27日、スム(Soum)県ジボ(Djibo)をテロリストが襲撃し、400人のテロリストが死亡した。
【日本との関係】
・18日、長島大使はルアンバ外務大臣に信任状の写しを提出した。
【内政】
・5日、労働組合(CGT-B)の集会(10月31日予定し、中止)の余波で、関係者が当局に拘束される。
・7日、暫定政府は、7日から10日にかけて予定されていた暫定政府・労働組合間の年次会議の無期限延期を発表。
・8日、閣議にて、エネルギー・鉱山及び採掘場省が、4つの採掘サイトにおける採掘権の剥奪につき報告書を提出したところ、採択された。今回剥奪対象となるのは、ナントゥー鉱山会社(Nantou Mining Burkina Faso SA)が保有する、中央西部地方サンギエ(Sanguie)県にある大規模なペルコア(Perkoa)・亜鉛鉱山の採掘権、ノルドゴールド社(Nordgold Yeou SA)が保有する、中央北部地方ナメンテンガ(Namentenga)県ブルム(Bouroum)にある大規模なイェオ(Yeou)・金鉱の採掘権、コメット・リソース・アフリック社(Komet Ressorces Afrique SA)が保有する、中央北部地方ナメンテンガ県ギロ(Guiro)とサヘル地方セノ(Seno)県ディウガ(Diouga)の小規模金鉱の採掘権及びバラジ・グループ・マイニング・カルサカ社(Baladji Group Mining Kalsaka (BGMK) SA)が保有する、北部地方ヤテンガ(Yatenga)県カルサカの大規模な金鉱の採掘権。
・11日、ワガドゥグ市内で開催された会合にて、ブルキナファソ生徒・学生連合(Coalition des élèves et étudiants du Burkina Faso) が、暫定政権の全面支持及び「永続化」を希望。
・13日、トラオレ暫定大統領は、インフォーマル・セクター全国協議会のニキエマ(Salifou NIKIEMA)代表の表敬を受け、就職難に苦しむ若者に対し、インフォーマル・セクターでの就職という可能性があることを伝えたい旨、また、多くの若者を雇用する同セクターに対する支援を要請された。
・15日、閣議にて、ブルキナファソ人及び外国人の入出国に関わる条例を改正する法律を暫定立法議会(ALT)に提出することが決定された。
・17日、外務省にて、ルアンバ外務大臣らとブルキナファソが所属する地域及びサブリージョンの代表らによる意見交換会が行われ、当地ECOWAS臨時代理代表も参加。
・17日、道路管理局(ONASER)が記者会見にて、2022年の国内交通事故総数が24,686件に上り、15,384人が怪我、1,150人が死亡した旨発表。
・18日、政府広報は、国民愛国基金の10月分の寄付総額が、約1億CFAフランに上ると発表。
・20日、ナカナボ(Aboubacar NAKANABO)経済・財務・計画大臣は記者会見にて、切手や納税印紙などを電子化する旨発表。
・20日、「世界子どもの日」を祝し、トラオレ暫定大統領は、大統領府に子ども230人を招待し、1時間にわたり子どもらと対話を行った。
・21日、暫定立法議会(ALT)にて、理事会の任期が終了したところ、委員選挙が行われた結果、理事会の全てのポストに於いて再選され、続投が決定。
・21日、報道高等評議会議長(CSC)の任命権を暫定大統領に付与する法がALTにて採択された。
・22日、閣議にて、通信会社が利用者の位置情報等のデータを保持することを義務づけるデクレが決定。
・24日、トラオレ暫定大統領はブル(Jean-Claude Kassi BROU)西アフリカ諸国中央銀行(BCEAO)総裁からUEMOAの経済状況につき説明を受けた。
・28日、ワガドゥグにて2023年汚職防止啓発月間の開始式典が開催され、ナカナボ経済・財務・計画大臣が議長を務めた。同啓発月間は、汚職防止委員会を通じて、国内7つの地域で実施予定。
・29日、トラオレ暫定大統領は南西地方ガワ(Gaoua)を訪問し、地方知事やFDSの表敬を受けた。
・30日、南西地方ガワ(Gaoua)を訪問中のトラオレ暫定大統領は、近辺のブグリバ(Bougouriba)県ディエブグ(Diébougou)を訪れ、地元住民と交流した。
【外政・協力】
・3-10日、ワガドゥグ、ボボデュラッソ及びジニアレ(Ziniaré)にて第1回中国映画週間が開催。
・4日、当地中国大使がルアンバ外務大臣を表敬した折に、17億CFAフラン規模の食糧援助を行う実施予定と発表した。
・7日、クリバリ(Kassoum COULIBALY)国防大臣がロシアを訪問し、ショイグ(Sergei SHOIGU)ロシア国防大臣と会談を行った。
・7日、フランスとの租税条約の「破棄」の効力が開始される旨、通知された。
・10日、サンポレ(Célestin SIMPORÉ)軍参謀総長がルワンダのキガリを訪問し、両国の国防力強化につきルワンダ軍責任者らと会談。
・10日、暫定政府情報局(AIB)は、トラオレ暫定大統領が、サウジアラビア=アフリカサミットの代表として、暫定大統領の名代にブグマ(Ousmane BOUGOUMA)暫定立法議会(ALT)議長を任命。
・12日、ザオンゴの虐殺に関しEUは公式HP上に報道発表を掲載し、事実解明を求めた。
・13日、ロシアからアザロフ(AZAROV)将軍率いる医療チームがブルキナファソを訪問し、カルググ(Robert KARGOUGOU)保健大臣らと共に国立ウイルス性出血熱研究所(LNR-FHV)やボボデュラッソのデング熱移動実験室を見学し、ワガドゥグにて殺虫剤散布作業を視察した。同視察にて、カルググ保健大臣は、数日以内に空中散布用のドローンを導入する旨発表した。
・14日、マリ国軍によるキダル(Kidal)奪還の報に際し、暫定政府はコミュニケにてマリ暫定政府に対する祝意を表明し、サヘル諸国同盟(AES)を強化する意思を併せて表明。
・15日、フランスのル・モンド(Le Monde)紙が、ブルキナファソとロシアとの間の同盟強化につき報道記事を掲載した。
・16日、ザオンゴの虐殺に関し当地米国大使館は公式フェイスブック上に、暫定政府による調査の結果を待つという、クラーク(Sandra CLARK)当地米国大使のコメントを載せた。
・16日、ザオンゴの虐殺に関し国連人権高等弁務官事務所は報道発表を発出し、「徹底的で独立した、透明性のある」調査を行うよう求めた。
・16日、ファギヒ(Mojtaba FAGIHI)当地イラン大使はルアンバ外務大臣を表敬し、軍事や教育面での協力強化につき会談した。
・16日、中国運鴻(ユンホン)社の李社長が、愛国支援基金に4億CFAフランの寄付を実施し、ルアンバ外務大臣から謝意が表明された。
・21日、トラオレ暫定大統領は、ブルキナファソ訪問中のソロ(Guillaume Kigbafori SORO)元コートジボワール首相と会談。
・22日、中国大使館は、ワガドゥグのテンガンドゴ(Tengandogo)大学病院に対し、1億CFAフラン相当の心臓手術用消耗品及び医療機器の引き渡し式を行った。
・22日、ルアンバ外務大臣は、デュポルジュ(Philippe DUPORGE)当地フランス臨時代理大使の表敬を受けた。
・23日、チアニ・ニジェール祖国救済国家評議会(CNSP)議長はブルキナファソを訪問し、トラオレ暫定大統領と会談。
・24日、マリ訪問中のキエレム首相はゴイタ・マリ暫定大統領を表敬。
・28日、国連人権高等弁務官(OHCHR)報道官は、ジボにて26日に発生した攻撃につき、暫定政府による徹底的かつ公平で独立した調査の後、加害者は責任を負わねばならないとする声明を発表した。
・30日、ルアンバ外務大臣は、バマコ(マリ)にて、ジョップ(Abdoulaye DIOP)マリ外務大臣及びサンガレ(Bakary Yaou SANGARE)ニジェール「外務大臣」と共に、第1回AES外相会談に出席。
・30日、暫定政府は、28日にOHCHR報道官が発出した声明に遺憾の意を表明。
・30日、赤十字国際委員会(ICRC)は、ジボに於ける活動につき、前29日からワッツアップ上で、赤十字がジボの攻撃前の数日前から同攻撃の存在を知り、予めスタッフを避難させていた等の偽情報が流れているとして、同情報を否定する声明を発出した。
【経済・社会・文化】
・7日、徴用命令を受けた者の一部は、同命令を違法として行政裁判所に提訴する旨発表。
・7日、第1回「より安全なインターネットへ」の日(Safer Internet Day)が開催された。ウエドラオゴ(Joseph André OUÉDRAOGO)国民教育・識字及び国語促進大臣や、ゼルボ/サバネ(Aminata ZERBO/SABANÉ)デジタル移行・郵便・電子的通信大臣が、インターネットを正しく利用するよう、会場の若者に呼びかけた。
・10日、米国ネブラスカ州在住のブルキナファソ人コミュニティ(ABN-USA)がワガドゥグにて、国内避難民(IDP)のための装備品を国家緊急援助復興評議会(CONASUR)に引き渡した。
・13日、世界ログ・リフト大会にて優勝したブルキナファソ人のアイアン・ビビ(Iron Biby)氏がトラオレ暫定大統領によりエタロン勲章(Ordre de l’Étalon)オフィシエ(Officier)に叙された。
・15日、市民団体(OSC)は、ザオンゴの虐殺に関する12日のEUの事実解明要請を「干渉」と呼び批判。
・17日、ワガドゥグ=アビジャン間の旅客鉄道サービスのうち、ワガドゥグ=ボボデュラッソ間につき運行が再開された。
・18日、ブルキナ・ロシア友好団体アフリカン・イニシアチブ(African Initiative)が始動し、同日にはワガドゥグ市内でロシア映画上映会が開催された。
・18日、ワガドゥグ市内にてブルキナファソ出身の著名ラップ・アーティストであるスマーティ(Smarty)が、平和と団結をテーマにしたコンサートを開催。
・19日、ボボデュラッソにて、第2回ラズボール(Razball)大会が行われた。ラズボールとは、ボールとネットを用いたブルキナファソ発祥のニュー・スポーツ。
・20日、徴用命令を受けた者の一部が同命令を違法として行政裁判所に訴え、更に判決が出るまで徴用の執行停止を求めていたところ、同請求が裁判所により棄却された。
・22日、ワガドゥグ=ボボデュラッソ間で運行再開した鉄道につき、従来どおりアビジャンまでの運行を求める商人らが路線を障害物で封鎖し、運行を中断させる抗議活動を実施。
・22日、新航空会社カンガラ(Kangala Air Express)航空がブルキナファソに参入した。同社は、ドバイの同名の航空会社の子会社。
・22日、ブークルドゥムフン地方の知事のバッシンガ(Babo Pierre BASSINGA)警視正が、コシ(Kossi)県ヌナ(Nouna)を訪問し、新たに県知事として着任したデンベレ(Noufo DEMBÉLÉ)氏の着任式に参加し、現地のFDSを激励。
・23日、ワガドゥグ市内ワガ2000地区に国立金精製所を建設するにあたり、トラオレ暫定大統領が定礎式に出席。
・25日、キエレム首相はバッセム=ポッセ(Bassem-Possé)に位置するブルキナファソ・リン加工公社(SEPB)の肥料混合工場を訪問。
・27日、経済・財務・計画省にて、職員を対象とした献血活動を実施。
・28日、ワガドゥグ=ボボデュラッソ間の路線封鎖運動が継続していることに対し、鉄道運行会社SITARAIL社の職員らが記者会見を開き、早急の妥結を求めた。
・28日、キエレム首相はジョゼフ・キ・ゼルボ大学の高等教育・研究機関(IESR)を訪問し、ファソ・ダンファニ生地で作られたガウンの着用式典を執り行った。研究者や教員含む卒業生576人が、同ガウンを着用。
・28日、ワガドゥグにて不動産登記に関する国際フォーラムが開幕した。「不動産登記:ブルキナファソに於ける社会平和のための土地ガバナンスの改善への貢献とは。」を主題とする同フォーラムの開会式に、ナカナボ経済・財務・計画大臣が出席した。
・30日、南西地方ポニ(Poni)県ガワ(Gaoua)を訪問中のトラオレ暫定大統領は、ガワ地方大学病院の定礎式に参加した。
【治安】
・2日、ワガドゥグの大統領府近辺にてナオン(Zamdone NAON)軍曹が何者かによって射殺される事件が発生。
・2日、国防・治安部隊(FDS)とボランティア兵(VDP)は、グルマ(Gourma)県ヤンバ(Yamba)の基地を攻撃し、数十人のテロリストを無力化、複数の装備品が回収された。また、国道3号線上を走行するテロリストを空爆し、無力化。
・3日、テロリストは、中央北部に所在する地域を攻撃しようとしたが、失敗し北方へ逃走した。その後、FDSは、スム(Soum)県イナタ(Inata)近郊においてテロリスト集団を空爆し、同人らを無力化。
・4日、ナヤラ(Nayala)県ビバ(Biba)へ、村を襲撃するためバイク等に乗車する何百人ものテロリストが到着したところ、FDSとVDPが同テロリストを攻撃。
・4日午後、ニャニャ(Gnagna)県ボガンデ(Bogandé)にある福音派の私立高校の近くに居住する避難民の家が全焼した。死傷者はなかったが、物的被害(バイク2台、食料品、衣類等)が発生した。現在のところ、出火原因は不明。
・5日、北部地方ザオンゴ(Zaongo)にて、虐殺事件が発生した。暫定政府発表によれば、死者数は70人程度。
・7日、サヘル地方、中北部地方及びブークルドゥムフン(Boucle de Mouhoun)地方スル(Sourou)県ランフィエラ(Lanfiera)の森における作戦で複数のテロリストを殺害し、装備品を回収。
・9日早朝、バイクや車両に乗車した多数のテロリストがセノ(Seno)県アルコマ(Alkoma)に所在する基地を襲撃したものの国防・治安部隊(FDS)の反撃に遭い、仲間の遺体、バイク、武器、その他装備を残して逃走。
・11日夜、FDSは、ゴンボロ(Gomboro)から東へ8kmの場所に位置するタンガリ(Tangari)周辺にテロリストを発見し、空爆。
・12日夜から13日午前2時頃、FDSは、スル(Sourou)県トエニ(Toeni)から10キロの地点にテロリストの拠点を発見した。FDSは、同拠点を攻撃し、全てのテロリストを無力化し、盗まれた家畜のみ残った。
・13日朝、バム(Bam)県のブルザンガ(Bourzanga)とコングシ(Kongoussi)の間において、FDSがテロリストの拠点を発見し、無力化。
・15日、暫定政府は、国家警察介入部隊(UIP-PN:L’Unité d’intervention polyvalente de la police nationale)をテロとの闘いを任務とする国家警察特殊介入グループ(GSIPN:Groupe spéciale d’intervention de la police nationale)に再編することを決定。
・17日、テロリストがサヘル地方に対する攻撃を計画しているとの情報を受け、国防・治安部隊(FDS)がテロリストの捜索を開始した。18日朝、マリ国境に近いクトゥク(Koutoukou)北部で補給に向かっていたテロリストを空爆し無力化。
・18日、タポア県(Tapoa)で発生したテロ攻撃で15人(うちVDP3人、市民12人)が死亡した。
・19日、クルペロゴ(Koulpélogo)コングロレ(Kongloré)に所在するVDPの基地が襲撃されたため報復攻撃を行い10人ほどのテロリストを無力化。その後、空軍は、数百人のテロリストが存在する大規模な基地を発見した。FDSは、同基地に対し集中的な攻撃を行いテロリストを殲滅。
・21~22日の夜、バイク乗車のテロリストがスム(Soum)県ジボ(Djibo)の北部からポベ・メンガオ(Pobe Mengao)方面へ向かった。同テロリストは地元の市場で一夜を明かし、ジボへ向かう車列の襲撃を計画していた。翌日の早朝、空軍が同テロリストを攻撃し、同所から逃走した者は、ジボ北部に位置するコンバタタ(Koumbatata)とメヘナ(Mehena)付近で第14連隊に無力化され、装備品が回収された。
・27日、スム(Soum)県ジボ(Djibo)をテロリストが襲撃し、400人のテロリストが死亡。
・27日、クドゥグにて、ブークルドゥムフン地方のVDPトレーナーに対する人権教育研修会が開催された。
・29日、南西地方ポニ(Poni)県ガワ(Gaoua)を訪問中のトラオレ暫定大統領は、ガワに休息介入部隊(BIR)を創設する旨示唆。
【日本との関係】
・8日、長島大使が着任。
・18日、長島大使がルアンバ外務大臣に信任状の写しを提出。
・29日、食糧援助(KR)2021年コミッティを開催。
(了)