無償資金協力 「保健社会向上センター建設計画」に関する書簡の交換
令和5年12月28日
案件名 | 無償資金協力 「保健社会向上センター建設計画」に関する書簡の交換 |
供与限度額 | 10.06億円 |
案件概要 | 本事業は、首都ワガドゥグ市内及び地方において、基礎保健サービスを提供する第一次保健施設である保健社会向上センター(CSPS)を15か所建設し、医療関連機材(診療用資機材一式、井戸等)を供与することにより、同国の保健医療体制の強化を図り、もって社会の安定化を通じた同国の経済社会開発に寄与するもの。また、我が国は2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、アフリカにおけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進を表明しており、本事業はそれを具現化するもの。 |
【署名式】
12月28日(現地時間同日)、ブルキナファソの首都ワガドゥグにおいて、加藤正明駐ブルキナファソ日本国特命全権大使と、オリビア・ラニャグオウェンデ・ルアンバ・ブルキナファソ外務・地域協力・在外ブルキナファソ人大臣(H.E. Mrs. Olivia Ragnaghnewendé ROUAMBA, Minister of Foreign Affairs, Regional Cooperation and Burkinabe Abroad of Burkina Faso)との間で、供与額10.06億円の無償資金協力「保健社会向上センター建設計画」に関する書簡の交換が行われました。
1 ブルキナファソの保健事情は非常に悪く、国民の主な死因・疾病は感染症です。特に、5歳未満の低栄養児が55万人に上り(UNICEF、2020年)、乳幼児死亡率が出生1,000件中53.9件(世界平均は28.2件)(世界銀行、2019年)となるなど、子どもの健康状態を表す指標が相対的に悪い状況です。このため、病気予防に係る情報提供や、一般傷病の診療、妊産婦ケア、定期予防接種などの基礎的な保健サービスを確保することが喫緊の課題となっています。
2 保健社会向上センター(CSPS)15か所の建設及び医療関連機材の供与は、医療の供給量とその質を向上させる者であり、5歳未満の子どもと妊婦のための医療の提供基盤の強化にも繋がります。さらに、保健の啓発、風土病の治療の第一線を象徴し、ブルキナファソの人々の生活環境の改善に貢献するものです。
3 また、本案件は、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)にて日本が表明している、アフリカにおけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進を具現化するものであり、保健上の課題解決にとどまらず、ブルキナファソの社会的統合、平和及び安定の礎になり得るものです。今回の署名が、ブルキナファソの人々、特に女性、子ども、若者、国内避難民といった最も弱い立場にある人々の生活状況向上に向けた一歩となったことを期待します。
(参考)ブルキナファソ基礎データ
ブルキナファソの面積は27万4,200平方キロメートル(日本の約70%)。人口は2,150万人(世界銀行、2021年)、1人当たり国民総所得(GNI)は860米ドル(世界銀行、2021年)。
(写真)
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