ブルキナファソ月報(2024年3月)

令和6年4月18日
主な出来事                                         PDF版はこちら
【内政】
・13日: 閣議にて2024年度に公務員5,364人を新規採用することが決定。
27日: 閣議にて国家総動員・警戒令の期限を1年間延長するデクレを採択。
 
【外政・協力】
・8日: 西アフリカ開発銀行はブルキナファソに対し農業分野に290億CFAフランの融資を、インフラ分野で300億ドル相当の融資を決定。
・23日: ウエドラオゴ広報・文化・芸術及び観光大臣は、FDS及びボランティア兵(VDP)による市民の殺害事件を報じたAP(Associated Press)社及び当該記事を批判する声明を発出。
 
【治安】
・6日: ニアメ(ニジェール)で開催されたサヘル諸国同盟(AES)3か国の軍参謀総長会議において、対テロ共同軍の創設につき合意。
・31日: 東部地方タポア(Tapoa)県タウォリ(Tawori)にて攻撃が発生し、死傷者は市民含め73人。攻撃後、JNIMが犯行声明を発出。(RFI)
 
【日本との関係】
・23日: 様々なフォーマットの帰国生を一同に集めて帰国留学生交流会を開催。
 
 
【内政】
・11日: 国家管理・汚職対策上級庁(ASCE-LC)はキエレム首相に2022年の一般活動報告書を提出、2020年度及び2021年度の監査等につき報告。
・11-14日: 外務・地域協力・在外ブルキナファソ人省は、ディアスポラ管理戦略の検証作業部会を開催し、暫定政府に提出すべき戦略を作成。
・12日: 都市計画・不動産及び住居省が不動産の登記等を行うオンラインプラットフォームを開設。
13日: 閣議にて2024年度に公務員5,364人を新規採用することを採択。
13日: 大統領令により、バゴロ(Réné Bessolè BAGORO)元法務大臣が憲法評議会議員に任命。同日任期満了を迎えるカファンド(Victor KAFANDO)評議員の後任。
・13日: 閣議にて、4月末から公立病院で実施するCT、MRI及び血液透析の料金を大幅に引き下げることを決定。
15日: トラオレ暫定大統領は負傷軍人と交流、軍人向け健康保険基金の運用開始、負傷者の一部に対する訓練と再訓練の継続や、キャリア管理を担当する機関を設立すると宣言。
20日: 閣議にて、経営難に陥っていた農業資材・機材供給センター(CAIMA)を解散、代替機関にブルキナファソ農業資材公社(SOBIMA)の設立を決定。
・21日: トラオレ(Karamoko Jean Marie TRAORÉ)外務・地域協力・在外ブルキナファソ人大臣は暫定立法議会(ALT)にて公聴会に出席、外交政策に関する議員らの質問に対応。
・21日: 中国がFDSに後方支援装備を供与。
・22日: 劉(Christopher LIU)ブルキナファソHUAWEI支店長がトラオレ暫定大統領を表敬訪問。ICT、5G及びAI等分野に於ける研修を5,000人の若者に対して実施したい旨等伝達。
・27日: 閣議にて国家総動員・警戒令の期限を1年間延長するデクレを採択(4月19日~)。 
 
【外政・協力】
・1日: ウエドラオゴ(Rimtalba Jean Emmanuel OUÉDRAOGO)国務大臣、広報・文化・芸術及び観光大臣は、ニジェールを訪問、ゼイン「首相」及びアマドゥ文化「大臣」を表敬訪問。
・1-3日: トラオレ外務大臣はトルコを訪問、アンタルヤ外交フォーラムに参加。
・4日: トルコ訪問中のトラオレ外務大臣は、フィダン(Hakan FIDAN)トルコ外務大臣と会談、テロとの戦いに際してトルコから受けている支援に謝意を表明。
・5日: アブザイド(Hani ABUZAID)アラブ・アフリカ経済高等評議会代表団がトラオレ外務大臣を表敬訪問。保健、農業、エネルギー教育の分野で協力する意思を表明。
・5日: ブルキナファソ訪問中のシュルゼ(Svenja SCHULZE)ドイツ経済協力開発大臣及びディアガナ(Ousmane DIAGANA)世界銀行西・中央アフリカ担当副総裁は、トラオレ外務大臣と作業部会を開催。部会では、ドイツと世銀とがブルキナファソに於いて共同で実施しているプロジェクトの見直しや、ブルキナファソの安全保障や人道危機、民政移管に関する現状の把握も実施。
・5日: 王文章臨時代理大使がトラオレ外務大臣に表敬訪問、農業、貿易、安全保障などの分野における両国間のプロジェクトや、経済協力につき議論したほか、9月2月から7日にかけて開催される中国アフリカフォーラムに招待。5,170万CFAフランを外務省に供与。
・7日: ブルキナファソ訪問中のシマン(Leonardo Santos SIMAO)西アフリカ・サヘル国連事務所(UNOWAS)代表・国連事務総長特別代表がトラオレ外務大臣及びサナ(Mohamoudou SANA)国土行政・分権化及び安全大臣付治安担当大臣と会談、治安情勢や人道状況につき意見交換。
・8日: 西アフリカ開発銀行(BOAD)は、ブルキナファソに対し290億CFAフランの融資を決定。この融資により、肥料生産と綿花の現地加工が開始。別途で300億米ドル相当の融資では、トマ・サンカラ大学に通じる国道RN4の拡幅と近代化に使用。
・9日: キエレム首相は技術・資金援助パートナー(PTF)と会合、ブルキナファソは最早開発援助のばらまきも、パートナーによる枠組みの押しつけも望んでいなく、単なる受益者ではなく開発プロセスへの積極的な貢献者でありたい旨伝達。
・12日: モジタバ(Faghihi MOJTABA)当地イラン大使はトラオレ外務大臣を表敬訪問、国費留学生等、両国の協力関係強化につき意見交換。
・14日: ブルキナファソ訪問中のオーストリア国会議員代表団がカブレ/カボレ(B. Stella Eldine KABRÉ/KABORÉ)外務・地域協力及び国外ブルキナファソ人大臣付地域協力担当大臣を表敬訪問、外政、人道状況と安全保障につき意見交換。
・19日: ブルキナファソ訪問中のデ・フルーフ(Bart De GROOF)ベルギー・サヘル特使とケリア(Jean Jacques QUAIRIAT)当地ベルギー大使はトラオレ外務大臣を表敬訪問、ベルギーとの協力関係について意見交換。
・23日: ウエドラオゴ広報・文化・芸術及び観光大臣は、FDS及びボランティア兵(VDP)による市民の殺害事件を報じたAP(Associated Press)社及び当該記事を批判する声明を発出。
・26日: 憲兵隊のシグ・ノガン(Sig-Noghin)拠点において4つの建物の引渡し式が開催。EUからの600万ユーロの支援を受けて実現したもの。
・26日: ソチ(ロシア)往訪中のグーバ(Yacouba Zabré GOUBA)エネルギー・鉱山及び採掘場大臣は、リハチョフ(Alexey LIKHACHEV)ロスアトム社会長兼CEOと、ブルキナファソ原子力発電書建設プロセスに於ける様々な段階とロシア側の協力条件を定めたロードマップに署名。
・27日: 閣議にて、トルコ企業バイカル(Baykar Makina)社との調達契約上の政府保障付与先をIB Bank銀行から政府中央銀行に変更するデクレを採択。
 
 
【経済・社会・文化】
・2日: 中央東部地方ブルグ(Boulgou)県ザブレ(Zabré)にて、エコツーリズム施設が開設。
・4日: トラオレ(Dasmané TRAORÉ)消費者連合会長はトラオレ暫定大統領を表敬訪問、携帯電話産業の競争活発化や市場に出回る劣悪な質の医薬品への対応等、問題提起。
・6日: 軍服及び一般人向け衣料を製造販売する国営企業「TEX FORCES-BF」社が設立。
・6日: 東部地方において、国の補助金を受けた肥料723袋を横領したとして、農業省職員10人含む18人が逮捕。
・9日: 中央プラトー地方ウブリテンガ(Oubritenga)県ジニアレ(Ziniaré)にて女性博物館が落成し、ウエドラオゴ広報・文化・芸術及び観光大臣が式典に出席。
・16日: 中央西部地方ジロ(Ziro)県サポイ(Sapouy)にて、第1回ジロ果物推進デーが開催され、バジエ(Bassolma BAZIÉ)国務大臣、公務員・労働・社会保護大臣が式典に出席。
・18日: 中央プラトー地方ガンズルグー(Ganzourougou)県のメゲ(Méguet)金鉱石処理センターが稼働開始。
・20日: 閣議にて鉱山法が一部改正。トルコの鉱山会社に譲渡された2大鉱山に係る採掘権の剥奪が決定。
・20日付: テンガンドゴ大学病院は、3月初旬、7人の患者に対し、心臓手術を実施し、成功した旨発表。
・21日: ワガドゥグ市内で慣習的・伝統的価値の保護と保全を提唱するパネルがアフリカン・イニシアチブ協会主催で開催。
・29日: 中央西部地方ブルキエムデ(Boulkiemdé)県スルグ(Sourgou)にて、トラオレ暫定大統領出席のもと繊維コンビナート「IRO-TEXBURKINA」の起工式が開催。
 
 
【治安】
・1日: ワイグヤ大審院の検察官は、中央北部地方ヤテンガ(Yatenga)県コムシルガ(Komsilga)、ノダン(Nodin)及びソロ(Soro)にて170人が処刑された2月26日の事件につき、捜査を開始。
・4日: 4日付報道(RFI/フランス)によれば、東部地方、コマンジャリ県(Komondjiari)、ガエリ(Gayeri)地区(コミューン)のビブグー(Bibgou)、スアリムー(Soualimou)の2村落において村民数十人規模ともみられる殺戮事案が発生。
・6日: 6日付報道(ルモンド/フランス)によれば、ワガドゥグ近郊(北東約20km)のルンビラ(Lounbila)にロシアの軍事基地(訓練センター)の設置を確認。
・6日: ニアメーで開催されたサヘル諸国同盟(AES)3か国の軍参謀総長会議において、対テロ共同軍の創設に合意。
・8日: サヘル地方セノ(Séno)県トゥーカ(Touka)にて、FDSが木の下で数十人のテロリストが集合していたところを空爆、数十人のテロリストを無力化。
・8日: 中央北部地方サンマテンガ(Sanmatenga)県バルサロゴ(Barsalogho)近辺にて、FDSは約100人のテロリストを発見、空爆を実施の結果、一部が無力化。
・9日、10日: 中央東部地方の2村落(バネ(Bané)、 ティサオガン(Tissaoghin))においてテロリストによる襲撃事案が発生し、それぞれ20人以上(村民とボランティア兵)が殺害。いずれもJNIMによる犯行と見られている。
・13日: 中央北部地方ナメンテンガ(Namentenga)県ボアラ(Boala)の拠点にテロリストの集団が向かうところをFDSが発見、空爆し、無力化。
・15日: 中央北部地方ロルム(Loroum)県コスカ(Kossouka)にてFDSが空爆を実施、数人のテロリストを無力化。
・17日: 東部地方グルマ(Gourma)県ナティアボアニ(Natiaboani)にて、FDSはテロリストの拠点を発見、空爆した後、ポー(Po)のコマンドー部隊が陸上作戦を展開、多くのテロリストを無力化。
・18日: 環境・水・衛生省は、2024年中に戦闘部隊である水・森林部隊の数を3から13に増やす意向を表明。
・25日: 東部地方コマンジャリ(Komandjari)県ガイエリ(Gayeri)近辺にて、第20BIRがテロリストの集団を攻撃、100人以上のテロリストを無力化。
・29日付: 中央北部地方にて「恐ろしく強力な」ミサイルの試射が実施された旨報道。(往電第358号)
・30日付: 、コートジボワール北東部においてFDS1人及びVDP1人がコートジボワール軍に拘束、その後FDSとコートジボワール軍との間で発砲事案が発生した旨報道。
・31日: 東部地方タポア(Tapoa)県タウォリ(Tawori)にて攻撃が発生し、死傷者は市民含め73人。攻撃後、JNIMが犯行声明を発出。(RFI)
 
 
【日本との関係】
・23日: 様々なフォーマットの帰国生を一同に集めて帰国留学生交流会を開催。
 
(了)