ブルキナファソ月報(2024年7月)

令和6年8月14日
 
主な出来事

【内政】
・1日: バヤラ(Edasso Rodrigue BAYALA)司法・人権・機関関係・国璽大臣は記者会見にて、トラオレ(暫定)大統領は、延長移行期間の開始に伴う大統領就任宣誓を行う予定はない旨発言。
・10日: 閣議にて、同性愛の犯罪化、ブルキナファソ国籍取得条件の改正、宗教婚・慣習婚に対する法的価値の不要を主な変更点とする、個人・家族法典(CPI:Code des personnes et de la famille)の改正法案をALTに提出する旨決定。

【外政・協力】
・4日: ブルキナファソ往訪中のディエ(Abdoulaye Mar DIEYE)国連事務次長兼サヘル開発特別調整官はトラオレ(Karamoko Jean Marie TRAORÉ)外務・地域協力・在外ブルキナファソ人大臣らと会合を開催。
・6日: トラオレ(暫定)大統領は、マリのゴイタ(Assimi GOITA)暫定大統領及びニジェールのチアニ(Abdourahamane TIANI)CNSP議長と共に、ニジェール・ニアメーにて開催されたサヘル諸国同盟(AES)の第1回首脳会合に参加。

【治安】
・2日: FDSがテロリストからサヘル地方ヤガ(Yagha)県マンシラ(Mansila)を奪還。
・17日: サヘル地方スム県ジボがテロリストに襲撃、国境なき医師団(MSF)事務所が略奪被害に遭遇。死者なし。
・20日: サヘル地方スム県ジボにて治安改善を求める抗議活動が開催。
・24日: 軍参謀本部(État-major général des Armées)は、ブルキナファソ国軍(FDS)やボランティア兵(VDP)による人体切断動画の拡散に関し、撮影されている行為を非難する声明を発表。

【日本との関係】
・9-13日: 日本文化週間「OUAGA MANGA WEEK」の開催にあたり、当館から協力。
・26日: 「道路維持管理向上プロジェクト」の第5回技術委員会に長島大使が参加。
・17日: 閣議にて、ビバタ・ネビエ/ウエドラオゴ(Bibata NEBIÉ/OUEDRAOGO)次期駐日ブルキナファソ大使に任命(東京在勤)。


【内政】
・1日: ダミバ「大統領」がトラオレ(暫定)大統領に宛てて書簡を送り、「ブルキナファソが『前例のない破局』に陥るのを防ぐため緊急措置の採用」を訴求した旨、Jeune Afrique紙が報道。
・1日: バヤラ(Edasso Rodrigue BAYALA)司法・人権・機関関係・国璽大臣は記者会見にて、トラオレ(暫定)大統領は、延長移行期間の開始に伴う大統領就任宣誓を行う予定はない旨発言。
・2日: 暫定立法議会(ALT)にて、国家主要プロジェクト事務所(Bureau national des grands projets du Burkina)の設立に関する法律と、官民パートナーシップに関する法律が全会一致で採択。
・10日: 閣議にて、同性愛の犯罪化、ブルキナファソ国籍取得条件の改正、宗教婚・慣習婚に対する法的価値の不要を主な変更点とする、個人・家族法典(CPI:Code des personnes et de la famille)の改正法案をALTに提出する旨決定。
・11日: トラオレ(暫定)大統領はワガドゥグで国民(forces vives)と会合し、今後5年間の政権運営について概説、在外公館の人員削減と外務省の予算削減に言及。
・27日: ALTにてALT議事規則改正に関する法律案が全会一致で採択。「暫定大統領」を「ファソ大統領、国家元首」と改正、首相の演説を年1回、年初に行うことを決定。


【外政・協力】
・4日: ブルキナファソ往訪中のディエ(Abdoulaye Mar DIEYE)国連事務次長兼サヘル開発特別調整官はトラオレ(Karamoko Jean Marie TRAORÉ)外務・地域協力・在外ブルキナファソ人大臣らと会合を開催。
・4日: 廬(LU Shan)当地中国大使がトラオレ外務大臣に表敬、9月に開催される中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)にトラオレ(暫定)大統領を特別招待したほか、ブルキナファソに対する160億CFAフランの資金援助を発表。
・6日: トラオレ(暫定)大統領は、マリのゴイタ(Assimi GOITA)暫定大統領及びニジェールのチアニ(Abdourahamane TIANI)CNSP議長と共に、ニジェール・ニアメーにて開催されたサヘル諸国同盟(AES)の第1回首脳会合に参加。
・4日: ロシアの国会議員団がブルキナファソを訪問、ブグマ(Ousmane BOUGOUMA)暫定立法議会(ALT)議長を表敬。
・9日: ブルキナファソ訪問中のハフタル・リビア国軍(LNA)総司令官の子息がトラオレ(暫定)大統領を表敬訪問。
・10日: ブルキナファソ訪問中のセラシエ(Abebe Aemuro SELASSIE)IMFアフリカ局長がキエレム首相を表敬訪問。
・11日: ワガドゥグにて、第2回西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA)閣僚通常会合が開催。
・17日: 閣議にて、ビバタ・ネビエ/ウエドラオゴ(Bibata NEBIÉ/OUEDRAOGO)次期駐日ブルキナファソ大使に任命(東京在勤)。ディアロ(Abdou DIALLO)氏を駐ニジェール・ブルキナファソ大使に任命(ニアメー在勤)。ズングラナ(Eric ZOUNGRANA)氏を在パリ・ブルキナファソ総領事に任命(パリ在勤)。
・17日: 閣議にて、関税法の改正法案をALTに提出する旨決定。
・18日: ロッカード(Joann LOCKARD)当地米国大使がトラオレ外務大臣を表敬訪問。
・18日: ハーマン(Lee-Anne HERMANN)当地カナダ大使がキエレム首相に表敬訪問、離任の挨拶。
・19日: ベッカー(Dietrich BECKER)当地ドイツ大使がキエレム首相を表敬訪問。
・22日: フロール/スメレツニアック(Carole FLORE/SMERECZNIAK)当地国連常駐調整官がトラオレ外務大臣を表敬訪問。
・22日: ロッカード当地米国大使がキエレム首相を表敬訪問。
・23-24日: モハメッド(Amina J. MOHAMMED)国連副事務総長がアフリカ訪問の一環でブルキナファソを訪問。
・24日: モロッコのルディ(Abdeltif LOUDYI)国防相とブルキナファソのクリバリ(Kassoum COULIBALY)国務大臣:国防・退役軍人大臣がモロッコ・ブルキナファソ軍事協力協定に署名。
・24日: ブルキナファソ訪問中のジャウ(Malick DIAW)マリ国民評議会(CNT)議長がブグマ(Ousmane BOUGOUMA)ALT議長と会談。
・25日: ワガドゥグにて、移動診療車15台を含む約140億CFAフランに相当する医療機器の供与式が開催、トラオレ(暫定)大統領が出席。
・25日: ブルキナファソ訪問中のジャウ・マリCNT議長がトラオレ(暫定)大統領を表敬訪問。
・25日: AES各国の税関総長と、トーゴ歳入庁の総監がAESの税関総長の第1回会合の一環でニジェール・ニアメーを訪問、チアニCNSP議長を表敬訪問。
・26日: ワガドゥグにてアフリカ・マダガスカル航空安全庁(ASECNA)が第73回閣僚委員会を開催、ソムダ(Anuuyirtole Roland SOMDA)交通・都市移動及び交通安全大臣が議長就任。任期は12か月。
・31日: 閣議にて、ドクレルク(Matthieu DECLERQ)氏を在ブルキナファソ・フランス総領事の任命を決定。ガヌー/バドロ(Kantoro Egniabie Cyrille GANOU/BADOLO)氏を駐イタリア・ブルキナファソ大使に任命。


【経済・社会・文化】
・2日: カスカード地方、オーバッサン地方、南西地方にて違法な金採掘に関与した外国人をブルキナファソから追放、採掘許可を取消、数十億CFAフラン相当の設備を押収。
・3-9日: モロッコ・エッサウィラにて「Huawei Northern Africa」社が主催するIT研修プログラム「Seeds for The Future」にブルキナファソから若者8人が参加。
・5日: 中央プラトー地方コルウェオゴ(Kourwéogo)県ニウ(Niou)のタオン(Taon)村にて、コートジボワール在住の同村出身者の寄付により新たなモスクが落成。
・7日: 伝統的首長でヤテンガ王国(Royaume du Yatenga)の青年大臣であるラッサム・ナーバ・イェムデ(Rassam Naaba Yemdé)がシドワヤ(政府系メディア)とインタビューを実施。暫定政府による国土奪還の取り組みを評価。
・10日: 中央南部地方ナウリ(Nahouri)県ポ(Pô)にある検察庁が、大量の麻薬、禁制品、粗悪飲料を焼却処分。
・12-13日: 中央南部地方ズンドゥウェオゴ(Zoundwéogo)県マンガ(Manga)にて、国防・退役軍人省は司法・人権・機関関係省と共に、「人権の尊重とテロとの戦い」等に関し、ジャーナリストを対象にした研修を開催。
・13日: ジャーナリストのトラオレ(Alain TRAORÉ)氏と、ダミバ「政権」下、テロとの戦いにおける国内全体の作戦指揮を任されたバムニ(Yves Didier BAMOUNI)中佐がともに自宅から誘拐。
・15日: 憲兵隊は、犯罪組織、通貨偽造、詐欺、マネーロンダリング、銃器不法所持の疑いのある人々のネットワークに関し情報提供するため、ワガドゥグで記者会見を実施。
・16日: ワガドゥグ市第3地区の警察署は、ワガドゥグで政府公印の偽造、行使、不法利益の取得、マネーロンダリングなどに関与していた容疑者を逮捕。
・16日: 中央南部地方バゼガ(Bazèga)県カヤオ(Kayao)にて、「お金を増やす魔法の財布」を売ったとして、「詐欺師」4人が逮捕。
・20日: ワガドゥグ高等裁判所附属検察庁は、司法・人権・機関関係・国璽省を騙り、フェイスブック上に東行された偽報道発表に関し、捜査を開始した旨発表。
・21日: ALTにて鉱業法改正に関する法律案が全会一致で採択。新たな鉱業法の下では、企業の資本に対する国の無償出資比率は10%から15%に変更。
・26日: 「ティエベレ王宮」がユネスコ世界遺産に登録。
・26日: ブルキナファソ往訪中のジャウ・マリCNT議長が伝統的首長のモーゴ・ナーバを表敬訪問。


【治安】
・2日: FDSがテロリストからサヘル地方ヤガ(Yagha)県マンシラ(Mansila)を奪還。
・4日: クリバリ国防大臣は、今後FDSの幹部と戦闘部隊が毎月の第1木曜日に会合を開催し、FDSでの懸念事項を話し合うほか、テロとの戦いのための新たな指示を出す旨発表。
・4日: 大統領府に所属する32人のボランティア兵(VDP)の1か月にわたる訓練終了にあたり、メダ(Martha Céleste Anderson Dekomwin MEDAH)大統領府官房長が訓練修了証を授与。
・6日: サヘル地方スム(Soum)県ジボ(Djibo)への大規模な攻撃を計画していたテロリストをFDSが無力化。
・6日:北部地方ヤテンガ(Yatenga)県ワイグヤ(Ouahigouya)のナムシギア(Namsiguia)のボランティア兵(VDP)拠点を攻撃しようとしたテロリストを空爆。
・12日: ボボデュラッソの第210空軍基地にて、248人(うち男性223人、女性25人)が飛行士訓練を修了。
・13日: ブークルドゥムフン地方ムフン(Mohoun)県モンクイ(Monkoui)を襲撃し、逃走したテロリストを空爆・無力化。
・17日: カスカード地方コモエ(Comoé)県ニャンゴロコ(Niangoloko)にソメ/ディアロ(Nandy SOMÉ/DIALLO)連帯・人道活動・国民和解・ジェンダー及び家族大臣を初めとする暫定政府代表団が到着し、前日にコートジボワールから追放されたブルキナファソ人173人を慰労。
・17日: 閣議にて、ダルガ(Wennelebsida Jean-Alexandre DARGA)警視総監を国家警察長官(Directeur General de la Police Nationale)に任命。
・17日: 東部地方ニャニャ(Gnagna)県ボガンデ(Bogandé)にて住民が治安改善を求め、BIR19司令官の解任等を要求する抗議活動を開催。
・17日: サヘル地方スム県ジボがテロリストに襲撃、国境なき医師団(MSF)事務所が略奪被害に遭遇。死者なし。
・20日: サヘル地方スム県ジボにて治安改善を求める抗議活動が開催。
・24日: 軍参謀本部(État-major général des Armées)は、ブルキナファソ国軍(FDS)やボランティア兵(VDP)による人体切断動画の拡散に関し、撮影されている行為を非難する声明を発表。
・25日: バンバラ(Hamado BAMBARA)大隊長が第一軍管区(1RM)司令官兼カヤ(Kaya)基地司令官に任命。前任はタプソバ(Konstantin TAPSOBA)中佐。
・31日: 閣議にて、国家警察は都市部のコミューンで、国家憲兵隊は農村部のコミューンで、それぞれ管轄権を行使する旨決定。


【日本との関係】
・9-13日: 日本文化週間「OUAGA MANGA WEEK」の開催にあたり、当館から協力。
・26日: 「道路維持管理向上プロジェクト」の第5回技術委員会に長島大使が参加。
 

(了)