ブルキナファソ月報(2025年9月)
令和7年10月6日
主な出来事
【内政】
【外政】
- 1日 :移行立法議会が新家族法典を採択し、戸籍のデジタル化・婚姻年齢(18歳)の統一、慣習・宗教婚の公式転記、同性愛の推奨等を処罰対象となった。
- 11日:閣議にて、アフリカ諸国出身者のビザ手数料を無料化することを決定(ビザ取得自体は必要)。
- 28日:トラオレ大統領は、就任3年目を記念した90分に及ぶ記者会見を開き、防衛、政治、経済、外交等の質問に答えた。
【外政】
- 22日:ブルキナファソ政府は声明を発表し、AESがローマ規程に基づく国際刑事裁判所(ICC)からの即時離脱を表明した。
- 27日:ウエドラオゴ首相はグテーレス国連事務総長と会談し、ブルキナの治安回復・国民生活向上への取り組みとAESの趣旨を説明、テロ支援の明確な非難と国連改革を要請するとともに、人道分野等での協力継続を双方で確認した。
- 27日:ウエドラオゴ首相は、国連総会一般討論演説で、国連の根本的改革を訴え、治安回復(領土の約72%回復)及びAESの正当性を強調し、アフリカの常任理事国枠確保や一方的制裁の不当性撤回を求めた。
- 30日:ティアニ・ニジェール国家元首がトラオレ大統領を表敬し、AES三国の首脳級連携を再確認した。
- 1日:移行立法議会が新家族法典を採択し、戸籍のデジタル化・、婚姻年齢(18歳)の統一、慣習・宗教婚の公式転記、同性愛の推奨等を処罰対象となった。
- 2日:ワガドゥグ・ナグラン地区で国内初の移動式警察署を運用開始した。
- 4日:閣議にて、在外公館職員の派遣条件・報酬等に関する新政令(新指標グリッド、旅券・保険は本人のみ、学費負担廃止)が決定した。
- 4日:閣議にて、偽造学位による公務員21名の免職が決定した。
- 4日:閣議にて、閣議開催日を水曜から木曜へ変更することが決定した。
- 4日:閣議にて、トラオレ外相は5月30日にワガドゥグで開催された第77回国連平和維持活動国際デーの記念式典について、理事会に報告を行い、現下の治安課題に即したPKO改革の必要性を表明した。
- 9日:コルセ地域カヤで30日間の必修プログラム「愛国イマージョン」閉講式が開催され、1,391人の若者が修了した。
- 10日:ワガドゥグで国家警察が機動治安・介入旅団(BMSI)を発足し、任務は、24時間パトロール、要人・車列警護、国家機関/重要施設警備、作戦情報収集、主要交差点での重点検問等。
- 11日:閣議にて、アフリカ諸国出身者のビザ手数料を無料化することを決定(ビザ取得自体は必要)。
- 11日:閣議にて、「有給の公休日」および「記念・追悼日」を定める法案を決定した。
- 12日:10日から行われていた地方分権会議が閉幕し、権限移譲・ガバナンス・人事・財政の4分野を強化していくことが決定した。
- 17日:ブルキナファソ国家ボランティア計画(PNVB)は、マリで開催された第2回AESサマースクールの成果を踏まえ、10月末までにAES域内で約60名のボランティアを相互派遣・受け入れする枠組みを立ち上げる方針を発表した。
- 18日:閣議にて、輸出入特別許可品目に関して、無アルコール飲料3品を輸入規制に、米・大豆・落花生・トマト・玉ねぎ・マンゴー・蜂蜜等8品を輸出規制に追加。
- 18日:閣議にて、内陸開発途上国(LLDC)第3回国連会議の報告がされた、トルクメニスタンと政治協議覚書に署名した。
- 28日:トラオレ大統領は、就任3年目を記念した90分に及ぶ記者会見を開き、防衛、政治、経済、外交等の質問に答えた。
【外政】
- 3日:トラオレ外相は、新任のガザウィ(Mohamed Zakaria Hussein EL GHAZAWY)エジプト大使、ブロンシャン(Philippe BRONCHAIN)EU代表部団長、ソネジ(Snehal Vasantlal SONEJI)UNDP常駐代表からの信任状写しを受領した。
- 8日、トラオレ外相はフェヘラ・ハンガリー大使と会談し、商業・水分野・高等教育・防衛での協力強化、企業・関係者間の交流枠組み、ハンガリーでの名誉領事任命推進で一致した。
- 10日:トラオレ外相は、新任のヘルダー・オランダ大使からの信任状写しを受領し、水・農業・若者起業などの協力継続・強化やサヘル担当特使の派遣を通じて関係深化を図る方針を双方で確認した。
- 11日:ブルキナファソとイタリアは相互に外交・公用旅券所持者の90日以内の短期滞在を査証免除とし(免除はイタリア国内に限定でシェンゲン域内の自由移動は不可)、両国の良好な協力関係を示した。
- 15日:トラオレ外相は当地国連関係者と会合を行い、第80回国連総会に向け、首相ウエドラオゴ率いるブルキナファソ代表団の準備と優先課題を確認した。
- 16日:ブルキナファソを訪問したシエラレオネ大統領ジュリウス・マーダ・ビオは、トラオレ大統領との会談でブルキナへの連帯を表明し、平和と西アフリカ諸国の結束を強調した。
- 17日:外相トラオレはFMIブルキナ常駐代表ウィリアム・グボホイ氏と会談し、3億ドル規模の進行中の支援プログラムや技術協力を踏まえ、協力の成果を確認した。
- 18日:ワガドゥグでマリ・ブルキナ・ニジェール三国の議会議長が会合を開き、専門家報告を承認して首脳に送付することで、AES議会設立に向けた重要な一歩を確認。
- 22日:ブルキナファソ政府は声明を発表し、AESがローマ規程に基づく国際刑事裁判所(ICC)からの即時離脱を表明した。
- 22日:トラオレ外相含むAES外相とユスフAU委員長が会談し、AESの現実を踏まえた協力強化と誤解是正の必要性を確認した。
- 23日:首相ウエドラオゴはアミナ・モハメド国連副事務総長と会談し、治安・開発面での国内状況や国連との協力の在り方について率直に意見交換した。
- 23日:当地サウジ大使館が建国95周年を記念し、相互尊重と連帯に基づく緊密な協力を再確認するとともに、ブルキナ向け総額1000億CFA超・80件超の開発案件の進捗と意義が強調された。
- 24日:トラオレ外相はベネズエラ外相およびニカラグア要人と会談し、協力関係の再活性化と、農業・外交・職業訓練・保健等での連携強化を確認した。
- 24日:トラオレ外相はハンガリー外相と政治協議開始と高等教育分野(奨学金供与)に関する覚書に署名した。
- 24日:トラオレ外相はポルトガル外相と非干渉・相互尊重・互恵に基づく協力を進めるため定期協議を継続することを確認した。
- 24日:ウエドラオゴ首相含むAES首相が会談し、内政や国際課題を共有しつつ、国連で共通の声を発信する方針を確認するとともに、在米サヘル共同体との交流も計画し、主権・尊厳・繁栄を守るための連帯を再確認した。
- 25日:ゼルボ国務大臣兼国土行政・モビリティ大臣が、第42回ICAO総会にて、シカゴ条約改正議定書の批准書を寄託し、ブルキナファソの国際民間航空ガバナンスへの積極的貢献と公平・包摂的な体制構築への関与を表明した。
- 26日:トラオレ外相はセルビア外相と会談し、政治協議に関する覚書と外交学院間協力に関する覚書に署名した。
- 27日:ウエドラオゴ首相はグテーレス国連事務総長と会談し、ブルキナの治安回復・国民生活向上への取り組みとAESの趣旨を説明、テロ支援の明確な非難と国連改革を要請するとともに、人道分野等での協力継続を双方で確認した。
- 27日:ウエドラオゴ首相は、国連総会一般討論演説で、国連の根本的改革を訴え、治安回復(領土の約72%回復)及びAESの正当性を強調し、アフリカの常任理事国枠確保や一方的制裁の不当性撤回を求めた。
- 27日:ウエドラオゴ首相含むAES首相らが米国在住ディアスポラと会合し、主権・安全・尊厳の共同路線への結束と参画を呼びかけ、出席者からはAES通貨創設など優先課題の加速を求める声が上がった。
- 28日:ウエドラオゴ首相は、国連総会核兵器廃絶国際デーで、核兵器の「全面廃絶」支持を再確認した。
- 29日:トラオレ外相含むAES外相、チャド及びモロッコの外相が会合し、サヘル諸国に大西洋への直接アクセスを開くモロッコ国王提唱「大西洋アクセス・イニシアチブ」の具体化に向け協議した。
- 30日:ティアニ・ニジェール国家元首がトラオレ大統領を表敬し、AES三国の首脳級連携を再確認した。
【経済(含む経済協力)】
- 10日:経済・財務省が大統領イニシアチブ「Faso Mêbo」に2,500万CFA超相当の資材を寄贈した。
- 21日:サウジアラビアが国内の脆弱層(国内避難民・難民)に総額180万ドル相当の食料キットを配布した。
【社会・文化】
- 11日:ブルキナファソのデジタル教育推進に向け、国家事業「PACTDIGITAL」が中等教育・職業技術訓練省への支援策を公表した。
- 15日:ウエドラオゴ首相がFAIB新執行部(ユゴ会長)と会談し、同側は「平和と共生」を軸にした説教者育成や社会対話、フランス・アラビア語二言語教育の評価等の課題を提示した。
【日本との関係】
- 1日:長島大使は、アクパジ(Alain AKPADJI)当地UNFPA常駐代表の訪問を受けた。
- 11日:閣議にて、大阪・関西万博「ブルキナファソの日」(8月4日)の参加に関する報告が行われた。
- 24日:長島大使は、TICAD9ビジネスイベントに参加した当地ビジネス関係者による、今次訪日に関する報告を受けた。
(了)