ブルキナファソ月報(2026年9月)

令和8年10月19日

主な出来事
 
【内政】
  • 27日:トラオレ大統領が就任4周年を記念して行った90分間の記者会見が国営テレビRTBで放映された。
  • 30日:ワガドゥグでトラオレ大統領による政権発足4周年を記念する「RPP(人民進歩革命)の夜」が開催され、ウエドラオゴ首相らが出席した。これまでのRPPの成果が紹介されたほか、首相は国防・治安部隊(FDS)及びボランティア兵(VDP)を称え、国民に主権確立に向けた結束と警戒を呼び掛けた。
 
【外政】
  • 1日:トラオレ外務大臣は、エジプト外務大臣との会談において、両国はテロ対策を含む安全保障協力の強化に加え、貿易・投資、教育・保健・研究等の分野で協力を拡大し、互恵的な南南協力を推進する方針を確認した。
  • 22日:AES3か国の外務大臣は、国連総会の機会にスイス、ドイツ及びイタリアの外相と会談し、サヘル地域の治安情勢や移民問題について意見交換するとともに、農業、産業化及びインフラ分野等における具体的な協力に向け、対話を継続することで一致した。
  • 24日:AES3か国の外務大臣は、国連総会の機会にラブロフ露外務大臣と協議し、ロシア側はAES統合軍の創設を含む対テロ分野での支援継続を表明するとともに、双方は戦略的協力の強化及び国連等の国際機関における外交上の連携を継続することで一致した。
  • 26日:トラオレ外務大臣は、国連総会の機会に金善敬(キム・ソンギョン)北朝鮮外務次官と会談し、代表団の相互訪問や戦略的協力分野の特定等を通じ、2023年に再開した両国関係及び協力を一層強化することで一致した。
  • 28日:トラオレ外務大臣は、国連総会で一般討論演説を行い、ブルキナファソの治安情勢やICCからの離脱及び安保理改革等について言及した。
  • 【経済(含む経済協力)】
  • 28日:トラオレ大統領が同国初の金精錬所「RAFFINOR―BF」の開所式を執り行った。

【治安】 
  • 21日:トラオレ大統領は、国産装甲車の開発を進めており、「Faso Armor」と名付けられた企業の存在と、装甲車約300台を生産したことを明らかにした。

【日本との関係】
  • 15日:当館長島大使は、離任挨拶のためトラオレ外務大臣を表敬し、これまでの日・ブルキナファソ間の協力関係を振り返るとともに、双方はこれまでの協力の成果を評価した。



【内政】
  • 3日:ワガドゥグのトマ・サンカラ記念館で、国軍によるサンカラ元大統領及び同志12名を追悼する第11回軍事式典が開催され、革命の理念と同記念館の歴史的・観光的意義が強調された。
  • 4日:トラオレ大統領は戦争犠牲者の未亡人・孤児等を対象とした起業研修の修了式に出席し、研修生の自立と国産品振興を促すとともに、研修後の就業・事業継続を政府が支援する方針を示した。
  • 4日:トラオレ大統領は「学校教育における卓越性の日」において、経済的主権と工業化の実現に向け、若者に対し科学・技術分野の知識習得と教育制度の科学・技術系への大幅な転換を呼びかけた。
  • 8日:国家鉱山サイト安全化局が鉱業紛争の管理に関する地方知事及び鉱業担当地方局長向け研修を開始し、鉱山開発をめぐる地域社会との対立について、早期警戒・対話等を通じた予防及び関係機関間の連携強化の必要性が強調された。
  • 9日:身分証明国家事務局(ONI)はクドゥグでAES生体認証身分証(CIB-AES)の特別発行手続きを開始し、9月16日までの期間中、5歳以上を対象に申請を受け付けると発表した。
  • 14日:ウエドラオゴ首相は行政近代化・良好なガバナンス国家評議会を主宰し、行政手続のデジタル化や組織合理化等の進捗を評価するとともに、2027年に向け、公共サービスの効率化及び領土奪還地域における国家機能の回復を加速する方針を示した。
  • 17日:閣議にて、行政機関における職員数、配置及び給与支給状況を監査・管理し、公務員数及び人件費の適正化を図る「人事総監察局」の設置に関する政令を採択した。
  • 27日:トラオレ大統領が就任4周年を記念して行った90分間の記者会見が国営テレビRTBで放映された。
  • 28日:義務的な愛国研修を受けていた新規医療従事者1,888人が研修を修了した。研修では、応急救護や武器の分解・組立て等も実施され、政府は医療従事者の規律、強靱性、愛国心及び奉仕精神の強化を図るとしている。
  • 29日:政府は各省庁・機関の幹部職員を対象に、法律、政令、省令等の法令作成研修を開始した。法令文書の質向上や作成実務の統一を通じ、行政運営の改善を図るとしている。
  • 30日:ワガドゥグでトラオレ大統領による政権発足4周年を記念する「RPPの夜」が開催され、ウエドラオゴ首相らが出席した。これまでのRPPの成果が紹介されたほか、首相は国防・治安部隊(FDS)及びボランティア兵(VDP)を称え、国民に主権確立に向けた結束と警戒を呼び掛けた。
 
【外政】
  • 1日:トラオレ外務大臣は、エジプト外務大臣との会談において、両国はテロ対策を含む安全保障協力の強化に加え、貿易・投資、教育・保健・研究等の分野で協力を拡大し、互恵的な南南協力を推進する方針を確認した)。
  • 1日:ブルキナファソ・エジプト両国外務大臣立会いの下、両国の企業関係者によるビジネスフォーラムが開催され、投資・経済連携の強化に向けた具体的な協力案件や、両国間の直行便開設・査証手続簡素化等について協議された。
  • 2日:カボレ外務担当大臣及び当地トルコ大使は、政治協議の開催等を通じて二国間対話を深化させ、相互支援及び具体的な協力成果の実現に向けて両国関係を一層強化する方針を確認した。
  • 4日:トラオレ外務大臣は当地イラン大使と会談し、二国間協力の強化に加え、対イラン制裁等の国際情勢について意見交換を行い、覇権主義に対抗する国際的連帯の必要性を強調した。
  • 4日:トラオレ外務大臣は新任のWFP及びUNHCR代表から着任書簡を受領し、国家の優先事項を踏まえた食料安全保障等の分野での協力強化と、政府との継続的な対話に基づく連携を要請した。
  • 7日:ガボンの新任駐ブルキナファソ大使ティエリ・イヴォン・ミシェル・ンゴマ氏が信任状写しをトラオレ外務大臣に提出し、両国間の高等教育・職業訓練等における協力を評価するとともに、南南協力のモデルとなる二国間関係の一層の強化に向けた意欲を表明した。
  • 11日:カボレ外務担当大臣はトーゴで開催された第2回ロメ対話閣僚会合に出席し、難民の保護・社会経済的包摂に向けた取組を説明するとともに、ベナン、ガーナ及びトーゴとの間で、それぞれUNHCRを交えた三者協定に署名し、難民の自発的帰還に向けた枠組みを整備した。
  • 14日:AES3か国の鉱山・エネルギー担当閣僚はワガドゥグで会合を開催し、鉱物・エネルギー資源の域内加工や共同インフラ整備を通じ、資源主権の強化及びAES域内の統合的なエネルギー・鉱業市場の構築を進める方針を示した。
  • 14日:ワガドゥグでAES3か国の獣医専門家会合が開催され、越境性動物疾病への共同対応に向け、疫学監視の統一、獣医用ワクチン共同備蓄及び協調的な予防接種の実施について協議した。
  • 14日:トラオレ外務大臣は、当地キューバ大使と会談し、米国の制裁強化に伴うキューバの経済・エネルギー情勢等について意見交換するとともに、キューバへの連帯及び両国間の相互支援強化を表明した。
  • 15日:トラオレ外務大臣は、駐ブルキナファソ・スイス大使(アビジャン常駐)と会談し、両国間の協力を振り返るとともに、今後の協力強化に向け協議を継続することで一致した。
  • 15日:AES3か国は、国境地域における治安対策、人的・物的移動、貿易等の協力強化に向け、越境協力に関する追加議定書及び国境地域当局間の協議枠組みの設置に係る決定について協議した。
  • 15日:ウエドラオゴ首相は、AES3か国の鉱山・エネルギー・炭化水素担当閣僚と会談し、天然資源の現地加工・高付加価値化を通じた域内の産業発展及び経済主権の強化を推進する方針を確認した。
  • 16日:トラオレ外務大臣は、離任する当地カナダ大使の表敬を受け、同大使の任期中における両国間の協力を評価するとともに、後任大使とも引き続き協力していく意向を表明した。
  • 16日:トラオレ外務大臣ら政府関係者は、サリフ国連難民高等弁務官と会談し、国内避難民の帰還・再定住や脆弱層の自立支援について意見交換するとともに、UNHCRとの連携強化を確認した。
  • 17日:トラオレ外務大臣は、離任するイダルゴ駐ブルキナファソ・スペイン大使(バマコ常駐)の表敬を受け、移民、治安、開発協力等の分野における両国間の協力を評価するとともに、移民がもたらす機会を重視した協力関係の構築を呼びかけた。
  • 18日:サンポレ戦争・国防大臣率いるブルキナファソ・マリ代表団は、ニジェールのティアニ大統領を表敬し、8月末の不安定化の試みによる犠牲者への弔意及び連帯を表明するとともに、AES3か国の結束と協力強化を確認した。
  • 21日:AES3か国の外務大臣は、ニューヨークで国連総会に向けた準備会合を開催し、AESに関するサイドイベント等での発言内容を調整するとともに、国際社会に対してAESの立場を一体的に発信する方針を確認した。
  • 22日:トラオレ外務大臣を団長とするブルキナファソ代表団は、第81回国連総会のハイレベルウィークに参加し、公平・公正な多国間主義の実現を訴えるとともに、9月28日の一般討論演説において同国及びAESの立場を発信する方針を表明した。
  • 22日:トラオレ外務大臣は、国連総会の機会に米国、モロッコ及びシンガポールの政府要人とそれぞれ会談し、米国とは治安・経済分野での協力強化、モロッコとはサヘル諸国の大西洋アクセス構想を含む協力の深化、シンガポールとはビジネス・ICT分野での協力拡大について協議した。
  • 22日:AES3か国の外務大臣は、国連総会の機会にスイス、ドイツ及びイタリアの外相と会談し、サヘル地域の治安情勢や移民問題について意見交換するとともに、農業、産業化及びインフラ分野等における具体的な協力に向け、対話を継続することで一致した。
  • 23日:トラオレ外務大臣は、国連総会における「発展の権利に関する宣言」採択40周年記念会合に出席し、自国主導の持続可能な開発の重要性を強調するとともに、国際金融制度の改革、公平な税制及び国家の生産能力強化を訴えた。
  • 23日:AES3か国の外務大臣は、国連総会の機会にAU議長を務めるンデイシミイェ・ブルンジ大統領と会談し、緊張関係にあったAUとAES間の信頼回復及び関係改善に向け、対話を継続していくことで一致した。
  • 24日:ブルキナファソ外務省はUEMOAと共同で、域内における人・物の自由な移動を妨げる事案の通報・処理及び域内産品の証明書発行を支援する新たなデジタル・プラットフォーム「Dispo Alerte UEMOA」の普及セミナーを開催し、地域統合の促進を図った。
  • 24日:トラオレ外務大臣は、国連総会の機会にガボンのイェ=ドゥンベニ外務大臣と会談し、11月に予定される両国合同委員会を通じた南南協力の強化について協議したほか、英国のマクニール国際開発担当閣外大臣と会談し、国際機関ポストへの英国候補に対する支持要請を受けた。
  • 24日:トラオレ外務大臣は、インドネシアのスギオノ外務大臣と協力枠組協定及び公用旅券所持者に対する査証免除に関する覚書に署名したほか、バハマのミッチェル外務大臣と会談し、二国間協力強化に向けた法的枠組みの整備を進めることで一致した。
  • 24日:トラオレ外務大臣は、国連総会の機会にOCHA及び「子どもと武力紛争」担当国連事務総長特別代表とそれぞれ会談し、人道支援について国内資源を活用した自立・強靱性の強化につながる構造的支援を求めるとともに、子どもの保護に関する国連報告と現地の実態との乖離を指摘し、調査手法等の改善を求めた。
  • 24日:AES3か国の外務大臣は、国連総会の機会にラブロフ露外務大臣と協議し、ロシア側はAES統合軍の創設を含む対テロ分野での支援継続を表明するとともに、双方は戦略的協力の強化及び国連等の国際機関における外交上の連携を継続することで一致した。
  • 25日:AESは国連総会の機会にハイレベル・サイドイベントを開催し、治安・開発面での取組や主権尊重を基礎とする協力方針を各国・国際機関に説明するとともに、AESとして統一的な外交姿勢を発信した。
  • 25日:当地サウジアラビア大使館は、同国建国96周年記念式典を開催し、両国は保健、水、インフラ及び開発等の分野におけるこれまでの協力を評価するとともに、二国間協力を一層強化する意向を表明した。
  • 25日:トラオレ外務大臣は、ズエフ国連テロ対策事務所(UNOCT)事務次長補代行と会談し、テロ対策における予防及び若者の勧誘防止の重要性を強調するとともに、JNIM等のテロ組織に対する国際社会の沈黙や発信機会の提供を「暗黙の容認」であるとして批判した。
  • 26日:G77+中国外相年次会合において、ブルキナファソは、国際社会のルール形成にグローバル・サウス諸国が十分に参画できるよう、多国間主義の枠組みを見直す必要性を訴えた。
  • 26日:トラオレ外務大臣は、国連総会の機会に金善敬(キム・ソンギョン)北朝鮮外務次官と会談し、代表団の相互訪問や戦略的協力分野の特定等を通じ、2023年に再開した両国関係及び協力を一層強化することで一致した。
  • 26日:トラオレ外務大臣は、アミナ・モハメッド国連副事務総長と会談し、治安、人道及び開発面での取組を説明するとともに、国連に対し、現地機関からの情報をより重視し、ブルキナファソ及びAES諸国の実情を踏まえた認識・協力のあり方に改めるよう求めた。
  • 27日:AES3か国の外相はニューヨークで米国・カナダ在住のAES出身者と会合し、安全保障、統一軍、AES銀行・メディア、議会設置等の進捗を説明した。ディアスポラ側は、投資環境整備や人材活用、通貨主権への対応を要請。3国外相は、ECOWAS脱退は不可逆的としつつ、今後はECOWASとの新たな協力枠組みを模索する考えを示した。
  • 28日:ウエドラオゴ首相は、ディオング当地WFP事務所代表と会談し、脆弱層への食料支援に加え、住民の自立・強靱性の向上及び国内農業生産の支援を重視するとともに、食料調達に際して国内産品を優先するよう求めた。
  • 28日:トラオレ外務大臣は、国連総会で一般討論演説を行い、ブルキナファソの治安情勢やICCからの離脱及び安保理改革等について言及した。
  • 30日:国連総会の機会に、トラオレ外務大臣はアラグチ・イラン外務大臣及びアッターフ・アルジェリア外務大臣とそれぞれ二国間会談を行った。
 
【経済(含む経済協力)】
  • 8日:トラオレ大統領はボボ・デュラッソを訪問し、国軍・VDP等の制服製造及び国産綿花の加工を行うTEXFORCES-BF繊維工業団地を開所し、繊維分野における経済主権と国内加工の強化を強調した。
  • 14日:ソンビエ農業・水・畜産・水産資源大臣は、ファダ・ングルマで建設中の近代的食肉処理場(総事業費35億FCFA超)を視察し、家畜の国内加工・高付加価値化を通じた畜産業振興の重要性を強調した。
  • 21日:ソンビエ農業・水・畜産・水産資源大臣は、コルシモロにおいて、国内農産物を原料とする栄養強化食品の製造及び青果物の冷蔵保存を行う半工業施設「PAASPANGA」(原料処理能力1日1トン以上、冷蔵能力200トン)の開所式を行い、農産物の高付加価値化及び食料・栄養安全保障の強化を図る方針を示した。
  • 23日:ブルキナファソ経済・計画総局(DGEP)の2026年8月経済情勢報告によると、同国の2026年の経済成長率は、農業及び鉱業に牽引され、前年比5.7%と予測されており、7月末時点で金の生産量及び輸出額が増加する一方、輸出額の93.8%を金が占めるなど、輸出構造の多様化が課題となっている。
  • 28日:トラオレ大統領が同国初の金精錬所「RAFFINOR―BF」の開所式を執り行った。
 
【社会・文化】
  • 11日:トラオレ大統領はボボ・デュラッソのナジ・ボニ大学で学生と対話し、理論偏重の大学教育から科学・技術及び実践を重視する教育への転換を訴えるとともに、若者による起業や国内資源の加工・工業化への積極的な参画を呼びかけた。
  • 13日:JAES2026(AES競技大会)において、トラオレ大統領は、優秀な成績を収めた若手選手・チームに賞金を授与し、AES域内における若手スポーツ人材の育成及び競技力向上を奨励した。
  • 23日:ワガドゥグで開催中の第16回国際観光・ホテル見本市(SITHO)において、初のAES観光関係者フォーラムが開催され、3か国の観光関係者は、観光インフラ等への資金調達及び域内協力の強化を通じたサヘル地域共通の観光振興について協議した。
 
【治安】
  • 8日:サナ治安大臣がサイバー犯罪対策中央旅団(BCLCC)のマルチメディアスタジオを開設し、フェイクニュース対策、サイバーセキュリティに関する啓発及びデジタル分野の安全な利用に向けた住民向け予防広報を強化するための拠点とした。
  • 21日:トラオレ大統領は、国産装甲車の開発を進めており、「Faso Armor」と名付けられた企業の存在と、装甲車約300台を生産したことを明らかにした。
 
【日本との関係】
  • 11日:当館長島大使は、公邸に新旧の国費留学生を招き、日本へ出発する新規国費留学生2名の壮行会を開催した。
  • 15日:当館長島大使は、離任挨拶のためトラオレ外務大臣を表敬し、これまでの日・ブルキナファソ間の協力関係を振り返るとともに、双方はこれまでの協力の成果を評価した。
 
(了)