平成25年度対ブルキナファソ紛争予防・平和構築無償資金協力「法の支配強化と貧困層の司法へのアクセス支援計画(UNDP連携)」引渡式

平成27年9月30日
2015年7月23日,ワガドゥグ市警察総局にて,平成25年度対ブルキナファソ紛争予防・平和構築無償資金協力「法の支配強化と貧困層の司法へのアクセス支援計画(UNDP連携)」に係る引渡式が行われ,ワガドゥグ市を代表してアントワン・アッティウ同市助役が,国連開発計画(UNDP)を代表してパスカル・カロレロ同ブルキナファソ事務所長が,また,日本政府を代表して二石大使が参加しました。
 
本協力は,アフリカ西部に位置するブルキナファソにおいて、UNDPを通じて小型武器の流入増大への対策や国家人権委員会及び治安部局の能力強化等の協力を行うものです。この協力の実施により,小型武器の流入増大対策による治安強化や人権保護が推進され,ひいてはブルキナファソにおける治安状況の改善やテロ等の潜在的脅威の低減に資することが期待されます。
また,我が国は2013年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICADV)において,北アフリカやサヘル地域におけるテロ対処能力向上のための支援を表明しており,本計画はその一環として実施するものです。
 
式典において,二石大使より,本計画は,人権分野に関する治安関係者の研修,脆弱な人々の司法へのアクセス改善,都市安全の強化及び小型武器の拡散との戦い,良い統治の促進,法の支配及び平和の強化のために国家人権委員会の能力強化を支援することを目的とするものであると述べました。また,二石大使は,平和と安定,民主化,人権の尊重及び暴力行為の予防は国際社会の発展において重要な課題であり,法の支配及び脆弱な国民の司法へのアクセスは民主的な統治において必要不可欠な柱であることから,本計画は紛争の予防及び平和・安定の強化に貢献するものであると強調しました。
 
また,カロレロUNDPブルキナファソ事務所長は,ワガドゥグ市役所を通じて市警察に供与される機材によって,国家人権委員会及び人権分野に関する治安関係者の能力強化,貧困層の司法へのアクセス強化,都市安全の強化及び小型武器拡散との戦い等が支援される旨説明した後,これらの機材購入を可能にした日本政府及び日本国民の貢献に対し感謝を表明しました。
 
また,アッティウ・ワガドゥグ市助役からは,発展を望むあらゆる国家にとって安全の問題は主要な懸念事項であり,政治面,経済面,社会面そして文化面における発展のための努力は,安全にかかる政策及び戦略に相伴ったものでなければならないと言及しました。また,アッティウ同市助役は,UNDP及び日本に対し,ワガドゥグ市を代表して市警察の能力強化に対する多大なる貢献,大規模なロジスティック支援につき感謝を表明するとともに,市警察総局長に対し,供与された機材の適切な使用を呼びかけました。
 
【案件概要】
・事業名:平成25年度対ブルキナファソ紛争予防・平和構築無償資金協力「法の支配強化と貧困層の司法へのアクセス支援計画(UNDP連携)
・供与額:2億8,300万円
 
式典中,スピーチを行う二石大使 日本の国旗が入ったオートバイの前で記念撮影(写真左:二石大使,その右:アッティウ・ワガドゥグ市助役,右端:カロレロUNDPブルキナファソ事務所長)
市警察総局長(写真中央)から供与機材(オートバイ32台,ミニバス1台,小型トラック2台,小型無線トラック1台及び無線30台)についての説明をうける二石大使
式典への参加者による集合写真
(写真左から三番目:二石大使,その右:アッティウ・ワガドゥグ市助役,右から四番目:カロレロUNDPブルキナファソ事務所長)