平成26年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「中央地方カディオゴ県コムシルガ市ザムノンゴ村公立小学校建設計画」引渡式

平成28年11月25日
2016年10月27日、カディオゴ県コムシルガ市にて、平成26年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「中央地方カディオゴ県コムシルガ市ザムノンゴ村公立小学校建設計画」にかかる引渡式が行われ、 日本政府を代表して二石大使が、被供与団体からはトラオレ・ザカリア・ジャン・イーブ未来保障協会代表が、ブルキナファソ政府を代表してタプソバ・サルフォ国民教育・識字大臣代理及びセリスマ・バレマニ・中央地方知事が参加しました。
 
ブルキナファソでは、「基礎教育開発10か年計画」(PDDEB、2001-2011)の実施により、2009年度までの10年間で教室数が2.2倍に増加しました。しかしながら、ブルキナファソ国民教育・識字省が理想とする小学校1教室当たりの平均児童数が50名であるのに対し、地方都市や農村部では1教室当たり60名から90名の児童を受け入れており、依然として教室数の不足が課題となっています。
 
今回、日本が未来保障協会を通して村内に小学校がなかったザムノンゴ村を支援することにより、公立小学校の校舎(2棟6教室)が建設され、村内の児童は3.5~6キロも離れた小学校へ通う必要がなくなりました。また、校舎とともに新設・整備された衛生施設、深井戸、給食棟により、児童が適切な学習環境の下で学習することが出来るようになるだけでなく、教員がきめ細かな指導を行うことが可能となり、ひいては、児童の学力向上が期待されます。
 
式典では、二石大使から、教育は貧困や不平等を削減する強力な手段かつ健康状態の改善や生活向上にも貢献し得るものであり、教育なくしては平和も開発も持続的に得ることはできないという考えの下、日本は基礎教育へのアクセス、質の向上を重要視していると述べました。また、二石大使は、本計画の実現がコムシルガ市における教育の質とアクセスの向上に貢献することを祈念するとともに、建物が長期にわたり適切に使用され、可能な限り多くの子供たちが裨益できることを期待する旨述べました。
 
トラオレ・ザカリア・ジャン・イーブ未来保障協会代表は、日本大使に対し本校建設の支援、子供の教育を通した持続的な人材開発への関与について感謝するとともに、学校が村の開発に貢献していくだろうと述べました。
 
タプソバ・サルフォ国民教育・識字大臣代理は、未来保障協会、日本、ブルキナファソ政府の教育政策によって子供の学校へのアクセスの支援となる本引渡式が行われることは大変喜ばしいことであると述べ、住民、教員、生徒に対し、建物と器具の十分な整備と保管を行い、学校での人材育成がより良い環境で行われるために尽力するよう呼びかけました。
 
【案件概要】
・事業名:平成26年度対ブルキナファソ草の根・人間の安全保障無償資金協力「中央地方カディオゴ県コムシルガ市ザムノンゴ村公立小学校建設計画」
・被供与団体:未来保障協会
・プロジェクトサイト:中央地方カディオゴ県コムシルガ市ザムノンゴ村
・供与限度額:90,095ユーロ(11,532,160円)
 
日本の協力とカイゼンー5Sのパネル スピーチする大使(中央)
スピーチする国民教育・識字省代表(中央) お礼の贈呈品を受け取る大使(中央)
テープカット プレスインタビュー